<パキスタン>大統領の求心力低下 前最高裁長官ら復職

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090316-00000114-mai-int

 【ニューデリー栗田慎一】パキスタン政府が16日、チャウダリー前最高裁長官らの復職を決めたことで、ザルダリ大統領の過去の汚職罪が蒸し返される可能性が出てきた。シャリフ元首相派は総選挙の年内実施を求める動きを見せており、政情不安はなお続きそうだ。

 チャウダリー氏は現段階でコメントしていないが、復職の焦点は、同氏がムシャラフ前大統領よって改変された現行の新憲法を認めるか否かにある。

 ムシャラフ氏は、07年10月成立の「国民和解協定」をチャウダリー氏が違憲とみなしたことから、翌月の非常事態宣言で解任、新憲法を成立させた。ザルダリ氏は昨年3月に汚職罪を「無罪」とされ、同9月の大統領選に立候補できた。

 ザルダリ氏が昨年2月の総選挙後にチャウダリー氏の復職を公言したのは、シャリフ派の協力を得てムシャラフ氏を大統領辞任に追い込むためだったとされる。ただ、実際に復職を認めれば、自身の汚職罪が再び問われかねないため放置していた。今回復職を認めたのは、今月始まったシャリフ派の大規模デモという圧力を受けての消極的決断だったことから、ザルダリ大統領の求心力がさらに低下するのは避けられないとみられる。

 前政権に解任された裁判官60人のうち55人が新憲法を認めて復職したが、チャウダリー氏らは拒否を貫いた。地元弁護士会幹部は、「同氏が前政権の悪弊も解明するだろう」と述べ、ザルダリ政権が放棄したムシャラフ氏の訴追に着手する可能性も指摘する。

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産経新聞では
パキスタン・ザルダリ政権 土壇場で最悪の事態回避
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090317-00000504-san-int

 【ニューデリー=田北真樹子】パキスタンザルダリ政権は16日、チョードリー前最高裁長官の復職など、デモを主導する野党側の要求を受け入れた。首都イスラマバードで同日予定されていた大規模デモの直前、ザルダリ大統領が土壇場で野党側に屈することで、政権が直面していた危機をひとまず回避した。だが、今回の事態でザルダリ氏は求心力を失い、今後、大統領辞任要求が高まりかねない。

 ■未明の発表

 ギラニ首相は16日未明、国民向けのテレビ演説を行い、チョードリー氏の復職を発表した。発表からあまり時間をおかず、反政府デモを主導する最大野党指導者のシャリフ元首相はデモの中止を宣言した。

 シャリフ氏は同日午前、自宅のあるラホールからイスラマバードに向かう途中のグジュランワラで、「この国の運命は変わる。革命の始まりだ」と支持者らに呼びかけた。また、チョードリー氏が住むイスラマバードの長官公邸には、復職の知らせを歓迎する多数の支持者が集まった。チョードリー氏は現職の長官の任期が切れる21日に復職するという。

 ■要求に屈した背景

 なぜ、ザルダリ氏はチョードリー氏の復職要求を受け入れたのか。

 ザルダリ氏がチョードリー氏の復職を拒んできた理由はいくつかあるといわれる。チョードリー氏は、ムシャラフ前大統領が陸軍参謀長の職にありながら、2007年10月の大統領選に出馬したのは憲法違反だと主張してきた。

 ザルダリ氏はムシャラフ政権下で汚職の恩赦を受けており、チョードリー氏が復職すれば、ムシャラフ氏とともにザルダリ氏自身も過去を蒸し返されかねない

 ザルダリ氏は閣僚を務めていた際、海外企業からの見返り金を自分の口座に振り込ませたとの疑惑がもたれている。政府が絡む契約で便宜を図る代わりに10%の見返りを要求したといわれ、「ミスター10%」との異名を持つほどだ。

 こうした事情がありながら、ザルダリ氏がチョードリー氏の復職を認めたのは、ザルダリ氏に対する国内外からの圧力があったからだとされる。ザルダリ氏は暗殺されたブット元首相の夫というだけで、政治的実績もなく、人気は低い

 ザルダリ氏は政権第1党のパキスタン人民党総裁だが、パキスタンからの情報によると、最近のザルダリ氏は「ブット氏の側近を遠ざけ、党内の自分の側近を重用している」と批判され、党内基盤が揺らいでいるという。

 また、テロとの戦いで、親米派のザルダリ氏を支援する米英両国からは、事態打開のための対応を迫られていた。クリントン国務長官がザルダリ氏と電話協議する場面もあった。

 ■動きだしたプレーヤー

 政権内でも、ザルダリ氏と数人の側近以外は、チョードリー氏の復職要求を受け入れるべきだと考えていたという。ギラニ首相もその1人で、先週末にはキアニ陸軍参謀長が、ギラニ首相を支持したとされる。

 一部では先週、「軍がザルダリ氏の大統領職からの追放に動く」との憶測も流れた。

 反政府デモを主導したシャリフ氏は、今後、政権に対する発言力を強めるとみられる。シャリフ氏は国民的人気のある政治家で、今回の反政府デモも、シャリフ氏の存在が勢力拡大に貢献したのは間違いない。

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と大体同じだと思うのですが、2007年をパキスタン 最高裁 長官で検索すると、
http://news-net.ddo.jp/cgi-bin/estseek.cgi?phrase=%E3%83%91%E3%82%AD%E3%82%B9%E3%82%BF%E3%83%B3+%E6%9C%80%E9%AB%98%E8%A3%81+%E9%95%B7%E5%AE%98&perpage=100&attr=%40cdate+STRINC+2007&order=&clip=-1&navi=0
で、気になる記事は
2007/03
大統領、都合の悪い?最高裁長官を処分 司法界は猛反発 パキスタン
http://www.sankei.co.jp/kokusai/world/070320/wld070320003.htm

 【バンコク=岩田智雄】パキスタンムシャラフ大統領が今月上旬、政権に厳しい判断を示してきたチョードリー最高裁長官の職務を差し止めた。これに反発して数人の判事が「司法の独立が侵害された」と辞表を提出。司法界を中心とした大規模な抗議行動が連日繰り広げられており、ムシャラフ政権を大きく揺さぶっている。

 現地からの報道によると、チョードリー長官は9日、ムシャラフ大統領の執務室に呼ばれ、辞任を求められた。長官が拒否すると、最高裁判事などで組織する最高裁評議会が招集され、大統領の意向を受け長官の職務が差し止められた。

 政府は「チョードリー長官に職権乱用の疑いがあったため」と説明している。これに対し、司法関係者や野党は「ムシャラフ大統領が長官を政権の障害とみなしたのが本当の理由だ」として、強く反発している。

 長官はこれまで、政府が進める国営事業の民営化について違法な手続きがあったとして差し止めるなどしてきたからだ。

 今年11月15日に任期切れとなる大統領選と下院議員選のどちらを先に行うか、司法判断が示される可能性があることが大統領にとって最大の懸念材料となっていた。大統領は、ムシャラフ派が多数派を占める現在の下院のまま、間接投票による大統領選を行い、再選を果たした後に下院選を行う方針だ。しかし野党は、下院議員選を行って新たな下院を招集した後に大統領選を実施すべきだとして提訴する構え。この場合、下院選の結果次第で大統領の再選が危うくなる恐れもある。

 また、ムシャラフ大統領が軍事クーデターで政権を握って以来、野党から批判され続けている陸軍参謀長職との兼務についても今後、合法性が司法の場で問われる可能性がある。大統領としては、政権に不利な判断を下す傾向が目立つチョードリー長官を排除する必要に迫られていたという見方が強い。

 しかし、長官に対する職務差し止めは司法界から予想外の反発を招いた。各地で抗議デモを行っていた司法関係者が警官隊と衝突し、16日にはイスラマバードで衝突の様子を取材していた民間テレビ局に警官隊が突入して局の施設に被害を与え、一部の番組が差し止められた。

かなと思うのですが、2007/10というのはよく分かりませんでした。