日ロ原子力協定、原案固まる=交渉は最終段階

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090410-00000209-jij-int

 【モスクワ10日時事】日本とロシアが交渉を進めている原子力協力協定の原案が固まったことが10日までに日ロ交渉筋の話で分かった。5月に予定されるプーチン・ロシア首相訪日中の調印を目指し、双方の折衝は最終段階に入っている。

 時事通信が入手した協定案によると、協定は期間25年で、協力分野は
(1)ウラン鉱山の探鉱・開発
(2)軽水炉の設計・建設、稼働
(3)放射性廃棄物の処理・埋蔵−など。プルトニウム高速増殖炉の移転については、個別の政府間合意が必要としている。

 協定案は、日ロ間で移転される核関連物質や技術の平和利用確保のため、核兵器開発など軍事利用禁止を明記国際原子力機関IAEA)の保障措置(核査察)の適用を義務付け、これら核物質のロシア国内での配置場所を保障措置受け入れ施設に限定した。

 また、協定に付属する日本政府の交換公文に、協力対象の核物質や原子力資機材などの保有量データを毎年政府間で交換することなどを盛り込み、核物質管理の厳格化を図っている。 

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日本とロシアがこんな協定を結ぶことに驚きましたが、プルトニウムの扱いや軍事利用禁止やIAEAの事など盛り込まれているので第三国に気兼ねする必要は無いようですね。