<フランス>米の核廃絶宣言を内部文書で批判

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090411-00000075-mai-int

 【パリ福原直樹】米国のオバマ大統領が欧州で行った「核廃絶宣言」に対し、フランス政府の内部文書が「米の海外でのイメージアップ戦略に過ぎない」と強く批判していたことが10日、わかった。仏の高級紙・フィガロが伝えた。文書は、核実験全面禁止条約(CTBT)を批准していないなど、米の核廃絶の取り組みの遅れを逆に指摘、「理念ばかり唱えず行動すべきだ」と批判している。

 同紙によると文書は仏のサルコジ大統領の外交補佐チームが作成した。

 文書はまず、オバマ氏が欧州訪問で「米国は核なき世界の実現に努力する」とする一方で、他の核保有国にも協力を求めたことに、「問題を作っているのは米国だ」と指摘。米のCTBTや、ロシアとの戦略兵器削減条約(START)に対するこれまでの消極的態度を厳しく批判した。

 文書は、核削減に関するオバマ氏の各種提案を「大部分がブッシュ前政権の政策の焼き直し」だとも指摘。「米のイメージ改善のための“輸出用”の主張だ」と皮肉っている。

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内部文書がどこから出たのか分かりませんが、オバマ大統領はまだこれからだと思うんですが。