豪、中国に対抗 シーレーン防衛、潜水艦・哨戒機など軍備大増強計画

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090430-00000063-san-int

 【シンガポール=宮野弘之】オーストラリアのラッド政権が、第二次大戦後、最大となる軍備増強を計画している。近く発表される国防白書で今後20年間で潜水艦隊を倍増し、新たにF35戦闘機を100機導入するなど装備の大幅な刷新と増強の必要性を表明する見通しだ。地元紙オーストラリアンが伝えたもので、アジア太平洋地域で空母を含む中国海軍の増強に対抗するものとされる。ただ、ラッド首相はこれまで「親中派」とみられてきただけに、今回の計画に中国が強く反発することも予想される。

 白書では、アジアにおける中国の着実な軍備の増強により、アジアの大国間で海軍力の増強競争が起こると分析。その結果、巡航ミサイルを搭載した新世代の潜水艦や軍艦、さらに対潜水艦戦や電子戦用の基盤整備が進むだろうとしている。

 こうした地域情勢に対応してオーストラリアとしても海軍力を中心に増強をはかり、シーレーン海上交通路)の防衛に努めるのが狙いだ。

 ラッド首相も昨年末、「シーレーンを守ろうとするつもりなら、相応の能力が必要だ。わが国は、そのために必要な海軍力を将来持たなければならない」と述べていた。

 白書では、今後の国防計画について、弾道ミサイル防衛システムを搭載した7000トン級の戦艦8隻、さらに1500トン級の新型の哨戒艇を2020年までに導入するとしている。

 さらに海軍力を増強するため、対潜哨戒機も旧型のAP3オライオンから、P8ポセイドンへと更新、少なくとも8機を導入する計画だ。さらに対潜ヘリコプターを27機以上導入することが検討されている。

 一方、空軍はF18の後継として、F35ステルス戦闘機100機を14年までに調達する。また、C130Jハーキュリー輸送機6機を増強、C27J輸送機の導入も検討されている。そのほか、陸軍もヘリ部隊の増強や新型の装甲戦闘車の配備を進める。

 白書では、オーストラリア軍は同国周辺、特に南太平洋地域における安全保障を先頭に立って確保する能力が求められているだけでなく、さらに遠方へ軍を展開する能力も必要としている。

相変わらず軍事も音痴なので、オーストラリアがどこをシーレーンとみなしているのかが分かりません。考えてみたらオーストラリアのEEZも知らないし…

ところでオーストラリアは
豪州政府、アフガンへ増派 計1100人に タリバーン掃討
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090429-00000010-cnn-int

(CNN) オーストラリアで労働党政権を率いるラッド首相29日、アフガン派遣軍の規模を450人増やし計1100人にすると発表した。米英軍事作戦で2001年に政権を追われたイスラム強硬派タリバーンが復活しており、放置すればオーストラリアだけでなく、国際社会へのテロの脅威が増大すると指摘している。

オバマ米政権は、アフガニスタンテロとの戦いの主戦場と位置付け、約2万1000人の増派を発表し、他国にも軍事、経済支援などを求めている。北大西洋条約機構NATO)は今月初旬、首脳会議を開き、一部加盟国は計5000人の増援部隊の派遣に合意している。

豪州政府の今回の追加派兵はこの米政府の意向を受けたものともなっている。増派開始の時期は不明。

豪州軍は、01年末の軍事作戦から従軍している。これまで兵士ら10人が死亡している。

アメリカに対して積極的に協力してますから、シーレーン防衛でアメリカが協力してくれるのを期待しているのかもしれませんね。