アフガンでの空爆継続 米大統領補佐官 →アフガン下院は外国軍の空爆規制法案

アフガンでの空爆継続 米大統領補佐官
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090511-00000601-san-int

 【ワシントン=有元隆志】ジョーンズ米大統領補佐官(国家安全保障問題担当)は10日、ABCテレビの番組で、アフガニスタンカルザイ大統領が同国内での米軍による空爆の中止を求めたことについて、「司令官の手を縛って空爆を行うなと言うのは軽率だ」と要求を拒否し、空爆を継続する方針を示した

 アフガンで先週、米軍などによる空爆で、民間人100人以上が死亡したとの指摘もある。現在、米軍はアフガン政府とともに調査を続けている。ジョーンズ補佐官は「イスラム原理主義勢力タリバンが民間人を『盾』にしている」と述べ、タリバンが地元住民たちを拘束したため被害が広がったとして、タリバンを非難した。その一方で、「われわれは正すべきことは正して、無実の人々が犠牲にならないよう慎重を期す」と述べた。

 中央軍のペトレイアス司令官はFOXテレビの番組などで、パキスタン国内で支配圏を拡大したタリバンについて、パキスタンの生存にとって「真の脅威だ」との認識を示した。そのうえで、タリバン掃討に乗り出したパキスタン軍との戦闘は、ここ数週間が重要な時期との見方を示した。パキスタン保有する核兵器については「安全であると確信している」と語った

 パキスタンアフガニスタンの国境沿いに潜んでいる国際テロ組織アルカーイダに関しては、過去数カ月の米軍などの攻撃によって、「重大な損失を被った」と指摘した。ペトレイアス司令官は、ウサマ・ビンラーディン容疑者が生存しているとの見方を示したが、ジョーンズ補佐官は「生死についてははっきりしない」と述べるにとどまった。NBCテレビに出演したパキスタンのザルダリ大統領は「彼が生きているとは思わない」と語っている。

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外国軍の空爆規制法案、アフガン下院が決議採択
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20090511-OYT1T01123.htm

 【イスラマバード=酒井圭吾】アフガニスタン下院は11日、米軍の空爆により西部ファラ州の住民多数が死亡したことで、政府に対し、外国軍の空爆を規制する法案の作成を求める決議を全会一致で採択した。

 また、AP通信によると、10日には首都カブールで空爆に抗議する大規模な反米デモが行われ、デモ参加者の学生らが「米軍の虐殺は許容できない」と訴えた。

 一方、同州で今月上旬、米軍とタリバンが交戦した際、「非人道的兵器」として国際的な批判を浴びる白リン弾が使用された可能性が高まっている。AP通信は、住民14人が被害に遭ったと伝えている。

 白リン弾は、人体に触れると高温を発し、燃え上がる兵器。駐留米軍当局者は「白リン弾タリバンが過去2年間で4回使用した」などと批判。タリバンの報道官も11日、使用を否定する声明を出した。
(2009年5月11日23時26分 読売新聞)

アフガニスタン下院が正式な手続きを経て法案を作成できればすばらしいことだと思うのですが、法案をすんなり作れるんでしょうか、思わぬ障壁などが無ければいいのですが。

白リン弾についてはクラスター爆弾ほど非難の声が無いようなというのが実感です。多くの国で必要としているというだけなんだとは思いますが。