日本の沿岸捕鯨、1年後に結論=協議促進で合意−IWC総会

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090623-00000212-jij-int

 【フンシャルポルトガルマデイラ島)23日時事】当地で開催中の国際捕鯨委員会IWC)総会は23日、日本の沿岸小型捕鯨再開の是非などをめぐる結論を2010年の総会で出すことで合意した。オーストラリアなど一部の反捕鯨国は、日本の沿岸捕鯨に強く反対しているが、捕鯨の是非論は棚上げし、合意形成に向け協議を促進することで加盟国が一致した。

 IWCは2月に、日本に沿岸捕鯨を認める代わりに、調査捕鯨の縮小または廃止を求める議長案を提示し、今総会での合意形成を模索していた。ただ、日本の調査捕鯨廃止を優先するよう求めるオーストラリアなどが強硬姿勢を崩さず、5月に公表された作業部会報告は、今総会での合意を断念し、結論の1年先送りの方向を示していた。

 採択された決議は「遅くとも10年の総会で包括合意をまとめるための努力を加速する」と明記。作業部会の下にさらに小規模の部会(サポートグループ)を設置し、協議を促進する方針を示した。小規模部会は、早ければ26日にも活動を開始する方向だ。

 ただオーストラリアなどは、クジラを殺さない独自の調査捕鯨を提案するなど日本との対決姿勢を崩しておらず、来年の総会に向けた議論の過程では紆余(うよ)曲折も予想される。

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一年後を覚えておきます。