ウルムチ暴動:武装警察って?権限決めた法律なし

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090710-00000001-scn-cn


ウルムチ暴動に武装警察官の部隊が出動したことが伝えられている。現地の高官が敵対心をあおるような言動を行った一方で武警の権限と職責を定めた明確な法律が存在しないことが分かった。市民への不当な拘留や暴力的な取り調べを排して武警の暴走を防ぐためにも早急な法整備が望まれる。

 ウルムチ暴動に武装警察官の部隊が出動したことが伝えられている。現地の高官が敵対心をあおるような言動を行った一方で武警の権限と職責を定めた明確な法律が存在しないことが分かった。市民への不当な拘留や暴力的な取り調べを排して武警の暴走を防ぐためにも早急な法整備が望まれる。

■権限決めた法律なし

 中国国営の新華社通信によると、武警は人民解放軍と同様に中国共産党の指導を受ける国家武装。国務院と中央軍事委員会の2重支配を受けている。同社は「武警の基本的任務は国家の安全と社会的安定を維持すること、国家の重要な目標を守ること、人民の生命・財産を保護すること、戦時には人民解放軍と協調して防衛作戦を展開すること」と説明。また反乱や騒乱といった社会秩序を揺るがす事案への対応も担当することになっている。

 ただし武警の権限と職責を定めた明確な法律が存在しないことが分かった。武警の王建平参謀長が今年1月に中国系雑誌の取材に応じて「『法治国家』でありながら法律による裏づけがないなんて先進的な武器を保有していないことよりも遥かに恐ろしい」と語った。このため王氏は「人民武装警察法」の立法作業を進めていく強い意向を示した

ウルムチ暴動 武警に注目集まる

 これを受けて4月に行われた全国人民代表大会常務委員会では「人民武装警察法」草案への審議が始まり武警の呉双戦司令員が説明を行った。同草案では現場指揮官の同意を経て犯罪の容疑者に対して職務質問を行った上で身分証明書の提示を求めることができることなどが盛り込まれた。呉氏はさかのぼること3月に新華社通信の取材に応じて「人民武装警察法」を今年中に制定・施行できるとの見通しを示していた。

 はからずもウルムチ暴動で全世界から武警に大きな注目が集まった。現地の高官が敵対心をあおるような言動を行った一方で武警の明確な権限と職責が定められていない状態では市民への不当な拘留や暴力的な取り調べに歯止めが利かないことになる。武警の暴走を食い止めるべく早急な法整備が望まれる。写真は新疆ウイグル自治区ウルムチ市の人民広場に集まる武警。7月8日撮影。(編集担当:麻田雄二)

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これははっきり言って知りませんでした。しかも人民解放軍と並べて武警が書かれていますが、僕の理解では人民解放軍は国を守るのではなく中共をまもるための軍隊だと思っているのですが。現に「人民の生命・財産を保護する」と言っても人民を殺してる方が多いような。