F22断念でも「利益誘導型」=政権反対の兵器調達費復活−米下院

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090801-00000050-jij-int
 【ワシントン時事】米下院は1日までに、総額6360億ドル(約60兆円)の国防予算歳出法案を可決した。F22の追加調達は断念したが、オバマ政権が削減した兵器調達費を次々と復活させ、これら兵器生産にかかわる地元利益誘導型の政治を超党派で展開。議会と政権の攻防は続きそうだ。

 開発中のF35戦闘機の予備エンジン開発費に政権は反対していたが、下院は5億6000万ドル(約530億円)を計上。また、見積もり価格が当初の倍近くになり、政権側が製造を断念した大統領専用ヘリコプター予算も復活させた。

 このほか、国防総省が要求していないのに、C17輸送機3機分の取得費6億7400万ドル(約637億円)も盛り込んだ。議会関係者からは「来年秋の中間選挙を控え、地元の雇用対策上、譲れない」との声も出ていた。

 行政管理予算局(OMB)は予備エンジンと大統領ヘリについて「議会が予算に組み込めば、オバマ大統領に対し拒否権を行使するよう勧告する」と警告していた

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これが軍産複合体というやつでしょうか。しかし中国が気楽に軍事予算を増やせるのに民主主義は苦労しますね。