ロシア首相、トルコを訪問 パイプラインで強力へ

http://www.nikkei.co.jp/news/kaigai/20090806AT2M0603D06082009.html
 【カイロ=安部健太郎】ロシアのプーチン首相は6日、トルコの首都アンカラを訪れ、エルドアン首相と天然ガス原子力などエネルギー分野の協力を協議した。黒海の海底に天然ガスパイプラインを敷設し、ロシアと欧州を結ぶ「サウスストリーム」計画について、トルコ領海を経由することで合意する見通し。ロシアは同計画の推進で欧州への影響力確保を目指す考えだ。

 両首脳は、トルコの黒海沿いのサムスンから地中海側ジェイハンに向け建設中の石油パイプラインに、ロシア産の石油を供給することでも合意する可能性がある。 (00:20)

まぁ憶測のニュースですが、サウスストリームも進んできましたね。今までのニュースはもうまとめきれないほどごちゃごちゃしてるのですが、ナブッコとサウスストリームで競合してるのは確かだと思います。
天然ガスナブッコ・パイプライン」建設、通過5カ国が合意
http://d.hatena.ne.jp/navi-area26-10/20090714/p4
クレムリン経済学】天然ガス「迂回阻止」へ新ライン構想
http://d.hatena.ne.jp/navi-area26-10/20090602/p7
地図は
http://d.hatena.ne.jp/navi-area26-10/20090701/p3
にあります。

トルコのサムスンからジェイハンというのは
2007/03
ロシア主導でバルカン半島経由のパイプライン建設へ

http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20070316i111.htm

 【モスクワ=瀬口利一】ロシアのプーチン大統領は15日、ロシア産原油バルカン半島経由で欧州向けに輸出する新パイプライン建設について、ギリシャブルガリア両国首脳と最終合意し、露主導の企業連合を発足させる政府間協定を結んだ。

 米国の後押しで昨夏開通したロシア迂回(うかい)ルートのパイプラインなどに対抗、権益奪回を図る考えだ。ベラルーシ経由の“北部ルート”に加え、“南部ルート”も確保し、エネルギー覇権を盤石にする狙いもある。

 新パイプラインは、ブルガリア黒海西岸ブルガスとギリシャ北東部のエーゲ海沿岸アレクサンドルーポリを結ぶ全長約280キロ。ロシアは黒海北部のノボロシスクからタンーでブルガスに原油を運び入れているが、船舶の渋滞が深刻なボスポラス海峡を迂回できるため、輸送力の増強とコスト削減が図れる。

 年間3500万―5000万トンの原油輸送を見込み、2008年着工、11年までの完成が目標。総工費は約10億ユーロ(1ユーロは約155円)で、露石油大手ロスネフチ、ガスプロムネフチ、トランスネフチの3社が51%を出資。残りをブルガリアギリシャが折半する。

 プーチン大統領は協定調印後、「欧州、世界市場にロシアの資源を運ぶ一大中継地になる」と成果を強調した。

 旧ソ連カスピ海原油を巡っては、アゼルバイジャンのバクーと地中海沿岸のトルコ・ジェイハンを結ぶBTCパイプライン(全長1760キロ)が、米国主導で昨年7月に開通。トルコは欧米の石油メジャーを巻き込み、黒海沿岸サムスン近郊とジェイハン間約550キロをつなぐパイプライン計画にも着手している。

 いずれも「ロシア抜き」の事業で、プーチン政権は今回、旧ソ連圏の資源を欧米市場に運ぶ新たなルートを確保し、ロシア離れが進むアゼルバイジャンカザフスタンへの影響力を維持するきっかけを得たといえる。

 欧州向け輸送路を多様化できるメリットも大きい。ロシアは今年1月、ベラルーシと関係をこじらせ、同国経由の欧州向け原油パイプラインを止め、信用を傷つけた。トラブルが生じた場合の代替輸送ルートにもなり得るとの計算だ。

(2007年3月16日20時2分 読売新聞)

しかしトルコはあちこちと合意しすぎのような気もしますが。