「ビザなし交流、継続を」 北方領土、ロシア地区幹部が意向

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10日、国後島で仲良くなった友人らと記念撮影をするビザなし交流訪問団の中高校生たち(同行記者団撮影)(写真:産経新聞

 北方領土国後島を訪れていた中高校生と教育関係者らからなるビザなし交流訪問団(村田政孝団長)が10日、北海道根室市根室港に帰港した。ロシア外務省が7日、日本から北方領土への人道支援物資の受け入れ停止を表明、ビザなし交流への影響が懸念される中での訪問となった。しかし、国後島を実質的に管轄するロシア側の地区幹部は、今後もビザなし交流については継続する意向を示した

 訪問団は北海道内の中高生31人と教師ら計65人。7日にチャーター船で根室港を出発し、国後島に上陸。ロシア側の青少年とサッカーやディスコを通じて交流したほか、家庭訪問、対話集会や日本人墓地の訪問などを行った。

 国後島を管轄する南クリール地区行政府のゲンナジー・ドブルーシン行政長(51)は、同行記者団に対し、北方領土を「わが国固有の領土」と明記した日本の改正北方領土問題解決促進特別措置法を批判。「われわれの地区との交流に影響を与える可能性があるのは確かだ。これまで培ってきた相互理解の成果を台無しにする」と指摘した。

 その一方で、ビザなし交流に関しては、「今後も交流が盛んになることを望む」と述べ、継続する意思を示した。また、南クリール地区のトップ、イーゴリ・コーワリ地区長(47)は、取材に対し、人道支援物資受け入れ停止について具体的な言及は避けながらも、「人道支援から、新しい形の医療支援、協力の構築があってもよい」と述べた

 北方四島側は今回、訪問団に、拡張工事などが進むメンデレーエフ空港などを公開、「クリール諸島社会経済発展計画」に基づき、社会基盤整備が進んでいる様子を強調した。(同行記者団)

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ロシア外務省に反して地元は交流賛成らしいですね。僕としては続けて欲しいと思います。外務省は変わっても地元の人は生き続けるとおもいますから。