イエメン 政府軍と反政府勢力の戦闘が激化 ４０人が死亡
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090814-00000009-maip-int
イエメン・サーダ州の位置【カイロ和田浩明】アラビア半島南西部のイエメンで、政府軍と北部の反政府勢力の戦闘が激化している。現地からの報道によると、地元当局は１２日に非常事態を宣言。政府軍は１３日もサーダ州に地上部隊と航空機を投入し、空爆や砲撃を含む大規模作戦を実施、民間人を含む少なくとも４０人が死亡した。反政府側は同州全域で優勢で、多数の避難民が発生したとの報道もある。
イエメンは、国際テロ組織アルカイダや南部の分離派との衝突を含め三つの紛争に直面している。主要海上交通路のアデン湾に面し、日本も参加するソマリア沖海賊対策にも協力しており、不安定化は中東を超えて深刻な影響を及ぼしかねない。
イスラム教シーア派の一派、ザイド派の民兵組織を中心とする反政府勢力は１１日、サウジアラビア国境に近い陸軍の拠点を確保。政府軍は砲撃やミサイルで反政府勢力の本拠地など攻撃している。サーダ州では０４年から衝突が続いており、これまでに数千人が死亡している。
イエメンは中東地域の最貧国で、９０年に南北が統合したが９４年に内戦が発生。開発の遅れる南部では分離派などと治安当局の衝突が続き、多数の死者も出た。
軍事訓練などでイエメンを支援する米国はアルカイダの勢力伸長を懸念。７月下旬に米中東軍のペトレアス司令官が訪問し、サレハ大統領とテロや海賊対策を協議した。
イエメンは海賊の本拠地であるソマリアへの武器密輸の経由地の一つ。イエメン政府は海賊対策の一環で沿岸警備隊の強化を目指し、日本にも巡視船の供与など協力を要請。海上保安庁が実施した海上犯罪取締研修にも要員を参加させている。
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イエメンの紛争は海賊対策にも悪影響を与えかねないわけですね。大事にならなければよいのですが。
