国力評価:日本はハードパワー3位、ソフトパワー8位

朝鮮日報です。

http://www.chosunonline.com/news/20090816000017
記事入力 : 2009/08/16 11:02:34

 米国の総合国力は100点満点のうち69.15点と、2位の中国に10点以上の差をつけ、世界の最強国であることを立証した。米国は全13項目のうち7項目(国防、経済、科学技術、教育、情報、外交、マクロ変化対応能力)で1位となり、ハードパワーとソフトパワーの両部門でいずれもトップの座を占めた。

 中国は政治力、文化力、社会資本力などソフトパワー分野の3項目で1位となり、総合国力順位で2位に入った。とりわけ共産党による一党独裁の中国が政治力で1位となった点が興味深い。研究チームは「13億もの人口を統治する政治指導者の序列が事前に決まっており、極端な対立や報復がないまま、権力が委譲されるシステムが30年以上続いていることは驚異的だ」と評価した。しかし、研究チームは中国が環境管理力と国政管理力で最下位圏の18位だった点を挙げ、「今後環境問題をめぐる先進国との摩擦や国力要素が力を発揮する上での非効率性が課題」と指摘した。また、中国の文化力が1位に評価されたのは、創作作品の輸出額が米国の2倍に達することによるものだが、輸出額には中国産の低価格文化製品が相当含まれている点を考慮する必要がある。

 一方、冷戦時代に米国と二強を形成したロシアが12位に脱落したことは衝撃的だ。国防力(2位)を除けば、国政管理力(19位)、マクロ変化対処能力(18位)、政治力(17位)、社会資本力(17位)において最下位圏だった。また、これまでロシアの強みだった科学技術力も14位にとどまった。

 3位から10位までは、日本、英国、ドイツ、フランス、カナダ、オーストラリア、イタリア、スペインの順で、これら国家に対する常識的な国力ランキングと大差はなかった。上位国の大半ではソフトパワーがハードパワーよりも優れているか、順位が同一だった。ただし、日本だけはソフトパワー(8位)がハードパワー(3位)よりも大きく劣っていることが分かった。一方、中国もハードパワー(2位)に対し、ソフトパワー(7位)が弱いことから、両国の国力は構造的なぜい弱性を抱えていることを物語っている

整理=洪永林(ホン・ヨンリム)記者

朝鮮日報朝鮮日報日本語版

しかしソフトパワーというと日本で好まれそうな概念ですが、意外に日本はハードパワーのほうが勝っているんですね。まぁこの手の順位付けの記事は朝鮮日報のお得意と言う感じですが。