<イラク>テロ犠牲者100人超える 治安体制に批判の声

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090821-00000040-mai-int

 【カイロ和田浩明】イラクの首都バグダッドで政府機関を標的にしたとみられる19日の連続爆破テロを受け、市民からは過去1年半で最悪のテロを許した政府に対する厳しい批判の声が上がっている。6月末で都市部から撤退した駐留米軍の復帰を求める声すら聞かれている

 イラク赤新月社によると死者数は20日までに100人を超え、負傷者も約700人に達した。治安当局は同日、警察と軍の警備担当者11人を拘束して対応の不備に関する取り調べを開始。マリキ首相は治安体制の見直しを指示した。

 トラックに搭載された爆弾が爆発した外務省付近にいた公務員サミ・シャキールさん(54)は、爆発で地面に投げ出され、多数の遺体や吹き飛ばされた手足などを目撃。毎日新聞バグダッド通信員に「周辺には検問所も複数あったのに、何をやっていたのか。警備員がテロリストに協力したのではないか」と怒りを込めて語った

 AFP通信によると、犯行に使用されたサイズのトラックはバグダッド中心部への進入を禁じられていたという。

 店員のマヒール・ダーウィッシュさん(27)は、政府が今月上旬に開始したコンクリート製防護壁の撤去がテロの実行を容易にしたと主張。「イラク治安部隊はまだ経験不足。駐留米軍に警備してもらうべきだ」と話した

 マリキ首相が決定した防護壁撤去に関しては、ハシミ副大統領も時期尚早だったと批判、決定を再考するよう政府に促している。

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イラク首相、バグダッド市内の防護壁撤去を指示
http://d.hatena.ne.jp/navi-area26-10/20090808/p1
から十数日で防御壁復活ですかね。上のエントリには2007/04からの記事を集めています。