ナシリヤ油田獲得で大筋合意=日本初のイラク進出−新日石など3社

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090825-00000081-jij-int
 石油元売り最大手の新日本石油など日本企業3社連合が、イラク南部のナシリヤ油田の開発権益を獲得することでイラク石油省と大筋合意したことが25日分かった。同油田は日本の原油消費量の1割に当たる日量60万バレルの生産が見込まれ、過去最大の自主開発油田となる。日本にとっては、原油埋蔵量が世界3位のイラクで初の開発プロジェクトだ。

 新日石関係者らが24日にトルコのイスタンブールで石油省担当者らと会談し、大筋合意。近く再度会談し、細部を詰める。

 企業連合は新日石のほか、国際石油開発帝石とプラント大手の日揮で構成。採掘開始後、当面は日量30万バレル、その後60万バレルの生産を目指す。製油所や発電所などのインフラ整備も併せて行い、事業費は1兆円規模になるとみられる。

 イラクの戦後復興支援の意味もあり、政府が国際協力銀行などを通して全面的に後押しするほか、電力会社やメガバンクにも協力を呼び掛けており、官民を挙げたプロジェクトとなる。

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同じ時事通信でも、経済の方だと危険と書いています。

けた違いの巨大権益=イラク油田、危険と背中合わせ−日本3社

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090825-00000107-jij-bus_all
 新日本石油など日本企業連合がイラク南部のナシリヤ油田の開発権益を獲得する見通しとなった。同油田は日量60万バレルの生産を目指し、推定埋蔵量は26億バレルともいわれ、日本が権益を持つ自主開発油田としてはけた違いの規模だ。原油のほぼ全量を輸入に頼る日本にとってエネルギー安全保障上大きな意味を持つ。

 2006年5月に策定された「新・国家エネルギー戦略」では、30年までに輸入する原油の40%を自主開発によってまかなう計画だ。しかし、07年度の自主開発比率は11%の日量約46万5000バレルにとどまっている。

 国内各社が取り組む日量数千バレルのプロジェクトを積み重ねるだけでは目標の達成は困難だ。また、国際石油市場では欧米メジャーに加え、「中国やマレーシアなど新興国の存在感が増している」(経済産業省関係者)といい、未開発油田の多いイラクで、今後原油争奪戦の一層の激化が見込まれる。

 このため、今回の国際石油開発帝石日揮を含む3社連合のほかに、石油資源開発イラクの東バグダッド油田の権益獲得を目指し、同国石油省と交渉しているほか、アラビア石油も南部のツーバ油田獲得に意欲を示す

 ただ、頻発するテロなど治安面の不安は残る。ナシリヤ油田を獲得した3社の会長が今年2月にイラクを訪れマリキ首相らと会見した際には、装甲車に搭乗し、防弾チョッキのいでたちで臨んだという。「進出はしたいが、命の危険があるところに社員を派遣することはできない」(出光興産の天坊昭彦会長)と二の足を踏む企業もあり、有数の石油埋蔵国イラクの巨大権益は危険と背中合わせでもある。

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ナシリヤ油田獲得で大筋合意=日本初のイラク進出
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イラク南部の油田権益、新日石など3社が獲得へ
http://d.hatena.ne.jp/navi-area26-10/20090626/p7
によると、

日本の自主開発油田としては、石油開発会社アラビア石油が1957年に権益を獲得したペルシャ湾・カフジ油田が日量30万バレルで、これまでの最大だった。今回は、この2倍に達する。

との事です。