「ムンバイ・テロは防止可能だった」パキスタン政府

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090831-00000009-indonews-int
 29日付のエコノミック・タイムズ紙(2面)によると、パキスタン政府は28日、インド政府がパキスタンと情報共有を行っていれば、昨年の11・26テロを防ぐことができたと主張したという。

 パキスタンレーマン・マリク内相は、ムンバイでのテロ発生の前にインド政府は、テロの容疑者数人を逮捕しており、その情報をパキスタンに開示していれば、テロを事前に防ぐことができたはずだと語った。マリク内相が指摘する情報とは、昨年2月にインド当局がラシュカレ・トイバ(LeT)の工作員、ファヒーム・アンサリ氏を拘束した件。アンサリ氏のテロへの関与は、実際にテロ攻撃が発生してから判明している。

 マリク内相の発言は、マンモハン・シン首相が先ごろ、パキスタンに拠点を置くテロ組織がインド国内で、再度テロ攻撃を画策している可能性があると語ったことに対する批判の一環であると考えられている。同氏は、インド政府に対し、テロに関する情報共有の必要性を強く訴えている。

 また、同氏は、インド、および国際刑事警察機構(インターポール)が、パキスタン政府に提供したイスラム教慈善団体「ジュマテダワ」の長、ハフィズ・サイードの11・26への関与について、精査すると語った。

 インド政府としては、引き続きパキスタンに対し、情報共有の約束を主張する以外の方法がないようである。

08/31/2009

アンサリ容疑者については、
【インド】テロの報酬、家族へ10万ルピー
http://d.hatena.ne.jp/navi-area26-10/20081204/1228400584

イード(サイド師)に関しては
ムンバイ同時テロ関連 ハフィズ サイド師開放。
http://d.hatena.ne.jp/navi-area26-10/20090603/p1
に書きました。