交渉中の罠？ タリバン幹部逮捕される

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090911-00000601-san-int
　【ニューデリー＝田北真樹子】パキスタン軍は１１日、北西辺境州スワト地区のタリバン報道官を務めるムスリム・カーン氏ら幹部計５人を拘束したと発表した。今年４月から軍は同州でのタリバン掃討作戦を行っており、カーン氏ら幹部の拘束は大きな成果といえる。一方で、タリバン側はカーン氏らは軍がもちかけた和平交渉の最中に拘束され、「交渉は罠だった」と軍を批判している。

　拘束されたカーン氏は、スワト地区のタリバン指導者、ファズルッラー師に次ぐナンバー２で、政府はカーン氏と今回逮捕された幹部に約１１００万円の賞金をかけて行方を追っていた。どのような状況で拘束されたのかは明らかになっておらず、アッバス軍報道官は、「スワトでの作戦の成功によってもたらされた」とだけ説明している。

　４月から始まったスワト地区などでの掃討作戦では住民約２００万人が避難民となった。国連によると１６５万人が帰還を果たしたという。しかし、現地からの情報によると、タリバンが活動を続けている地域もあるという。

　一方、１１日付のパキスタン紙ニュースは、スワト地区のタリバンの話として、軍がタリバン側に持ちかけた和平交渉の途中、タリバン側がカーン氏らと電話連絡が取れなくなったと報じた。これについて軍関係者は産経新聞の取材に「和平交渉の事実はない」と答えた。

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■元タリバーン側交渉役の指導者を拘束　パキスタン
http://d.hatena.ne.jp/navi-area26-10/20090728/p1
というのもありましたね。このときも書きましたが、パキスタンではタリバンが不利で和平を求めているように思います。今回の件がタリバンのそういう心理に付け込んだ結果としても不思議ではない気がします。