ダライ・ラマが中印国境訪問計画 両国間の火種に
http://www.asahi.com/international/update/1023/TKY200910220562.html
2009年10月23日2時6分
【ニューデリー=武石英史郎】チベット仏教の最高指導者ダライ・ラマ14世が、中国が領有を主張するインド北東部の国境地域への訪問を計画し、両国間の火種となっている。ロイター通信は22日、ダライ・ラマ側近の話として、来月8日から訪問すると伝えた。インドは訪問を認める構えだが、中国は強く反発している。
ダライ・ラマが訪問を計画しているのは、チベット仏教寺院があるアルナチャルプラデシュ州タワン。59年のチベット動乱でダライ・ラマがインドへ亡命する際、最初に立ち寄った町として知られる。
同地域では、インドを植民地支配していた英国と中国併合前のチベットが20世紀初頭に国境として定めたマクマホン・ラインを、インド側は国境線として主張。中国はこれを認めず、62年の中印国境紛争では中国軍が同ラインを越え、タワンを含む同州全域を一時占領し、兵を引いた現在も領有を主張している。
タワン訪問計画は昨年も浮上したが、中国の反発にインド側が配慮し、実現しなかった経緯がある。今年9月に再び計画が報じられると、中国外務省の姜瑜副報道局長が「訪問に断固反対する。ダライ集団の反中・分裂の本質を暴露するものだ」と激しく批判した。
一方、インドのクリシュナ外相は地元テレビに「同州はインドの一部であり、ダライ・ラマは国内どこへでも行くことができる」と述べ、容認する考えを示していた。
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日本が韓国にしたら謝罪と賠償を求められる併合を中国はチベットにしたと認めてしまいましたか。それはともかく、中国が領有を主張しているところへインドの了承を得て訪問することが反中なんでしょうけど、そう何でもかんでも中国の言うことは聞いていられないと思います。しかし中国の世論調査も
■中国で「嫌印」感情が沸騰―インド首相発言などで
インド国内の反政府勢力を「おおやけに支持するべき」とする回答は36.99%
と言っているのだから、インドが同じ事をしても仕方ないですね。