中国スパイ ネット暗躍 軍民一体、盗んだ情報は米議会図書館2つ分

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20091024-00000065-san-int
 【ワシントン=山本秀也】米議会の諮問機関、米中経済安全保障調査委員会は22日、中国から米国へのサイバー攻撃や、データベースへの不正アクセスを通じたスパイ活動に関する報告書を公表した。内部データの年間収集量は、米連邦議会図書館の蔵書2倍分とも推計されるほか、有事には米国の軍や政府機関をはじめ、日本を含む「アジア太平洋地域の同盟国」のコンピューター網が、攻撃対象になり得ると警告した。

 報告書によると、中国は軍備の急速な近代化を進める一方で、圧倒的な軍事力を持つ米国には、サイバー攻撃で対抗することが有益と判断。平時には、「兵器の開発情報」や「米国の対中政策」などに関する情報を、政府機関や軍需産業のデータに対する不正アクセスで収集していると指摘した。

 サイバー攻撃の準備やスパイ活動には、中国人民解放軍で電子情報を担当する総参謀部第4部など複数の軍事機関や、中国国内の公安機関などが関与している。

 さらに、日米など外国のウェブサイトに攻撃を繰り返す民間のハッカーについても、報告書は「国家支援がなければ活動は難しい」として人材確保や情報提供を通じた、軍などとの緊密な関係を指摘。技術の「高度化」と同時に、幅広い「人海戦術」の様相を帯びていることも浮き彫りとなった。

 日常的に続けられている内部データの不正収集について、報告書は2007年に米空軍が行った推計として、「10〜20テラバイト」との情報量を示した。歴史文献から新刊書まで収蔵する米連邦議会図書館の蔵書を電子データに換算すると「ほぼ10テラバイト」という。

 軍需部門を含む産業情報の不正な収集について、報告書は「研究に時間や資金をかけることなく、さまざまなデータを獲得できる情報源となっている」と指摘した。

 代表的な手口として、報告書はセキュリティー上の欠陥を組織的に探し出し、管理者が対策を講じる前に攻撃やデータ収集を図る「ゼロデー・アタック」などを挙げている。

 【北京=矢板明夫】中国外務省の馬朝旭報道官は23日、米中経済安保調査委員会の報告書について「事実を捏造(ねつぞう)しており、冷戦思考に満ちている」などと批判する談話を発表した。

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中国のスパイについてはドイツ紙も書いていましたが、
世界に60万人!あふれかえる中国人スパイ、その手口とは?―ドイツ紙
http://d.hatena.ne.jp/navi-area26-10/20090925/p2
まず何でもかんでも情報を集めるのが手段のようですね。まぁネットを介した情報収集はアメリカもやっていると思うんですけどね。