<アフガン大統領選>国連総会が「お墨付き」、決議案を採択

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20091110-00000078-mai-int
 【ニューヨーク小倉孝保】国連総会は9日、先のアフガニスタン大統領選挙について、「信頼でき正統性がある」とする決議案を全会一致で採択した。総会は選挙に国際的な「お墨付き」を与えることで、再選されたカルザイ大統領に、混乱収拾と事態の早期正常化を期待している。

 決議案は日米英などが提出したもので、アフガン情勢全般について国連の認識を表明。最近の治安情勢悪化を懸念するとともに引き続き国連が平和と安定のために中心的役割を果たすことを強調している。

まぁいつかはこの選挙結果を受け入れなければいけない日がくるとは思いましたが、こういう形で来ましたか。国連を使うと言う発想はいかにも日本っぽいと言う気がしますが、どこが言い出したんでしょうか。

ともあれ、今まで僕も静観していましたが、アブドラ元外相の方は
「結果受け入れない」とアブドラ元外相 アフガン大統領再選
http://sankei.jp.msn.com/world/asia/091104/asi0911042109007-n1.htm

 アフガニスタン大統領選の決選投票から撤退したアブドラ元外相は4日、カルザイ大統領の再選決定後初めて記者会見し、選挙管理委員会の決定に「法的根拠はない」と批判、結果を認めないとの考えを示した。

 一方「(アフガンでは)司法機関も独立していない」とし、訴訟など法的手段に訴えることはないと明言。「今後も政権の外から民主主義の確立を訴え続ける」と述べ、自身のカルザイ政権入りも重ねて否定した。

 カルザイ氏は3日の記者会見で勝利宣言し、2期目の最優先課題に「汚職の解決」を挙げたが、アブドラ氏は「正統性のない政権は何の問題も解決できないだろう」と指摘。支持者らの政権入りについては「判断は本人に委ねる」と表明した。

 大統領選は8月の第1回投票で106万票を超える不正票が除外され、決選投票実施が決定。対立候補だったアブドラ氏が撤退し、選管は2日、カルザイ氏再選を宣言していた。(共同)

関連ニュース

・ アフガン大統領選でカルザイ氏が勝利宣言「汚名返上に努力」 *
・ アフガン選挙の結果承認 米大統領、統治向上も要求
・ アフガン新政権支援も残る懸念 米政府
・ 求心力失ったカルザイ・アフガン大統領 前途多難な政権運営
・ アフガン大統領選でカルザイ氏が再選 決選投票は中止*
・ アフガン大統領選 決選投票不要論も カルザイ陣営は実施主張
・ アフガン大統領選 アブドラ氏ボイコットか

との事です。
また毎日新聞の社説では(長いので一部のみにしておきますが)、
社説:カルザイ氏再選 「民族融和」が最優先だ
http://mainichi.jp/select/opinion/editorial/archive/news/20091105ddm005070051000c.html

カルザイ氏は国内のパシュトゥン人を、アブドラ氏はタジク人を支持母体とする。こうしたアフガン特有の民族的葛藤(かっとう)は残り、相変わらずタリバンや国際テロ組織アルカイダによるテロも予想される。

とあります。テロと戦いながら民主主義を確立するのは並大抵のことではないでしょうが、頑張って欲しいです。