毛派が予算審議妨害 ネパール、行政マヒ

http://www.asahi.com/international/update/1114/TKY200911140293.html
 ネパールで新しい財政年度が始まって4カ月近く、政府の予算が成立しない異常事態が続いている。内戦時代の武装勢力から議会勢力に転じたネパール共産党毛沢東主義派(毛派)が5月に政権から離脱した後、予算案の審議を実力で阻止しているためだ。行政サービスへの影響は避けられない見通しだ。

 ネパールの財政年度は7月中旬から始まった。当面をしのぐ策として、新年度予算案の3分の1相当の暫定予算が組まれたが、その枠はもう尽きようとしている。

 朝日新聞と会見したパンディ財務相「すでに閣僚の給与は10月から停止しているうえ、まもなく警官や教員など一般公務員の給与も払えなくなる」と、行政サービス全般へ影響が広がる可能性を認めた。主要紙は、公立の医療機関や、遠隔地に食料を配給する食料公社がすでに予算枠を使い切り、業務への影響が避けられないと報じた。

 ネパールでは今年5月、議会第1党の毛派が率いた政権が、国軍トップ人事をめぐるヤダブ大統領との対立から崩壊し、非毛派の連立政権が誕生した。毛派の議席過半数に満たないが、議場内で大統領批判のスローガンを叫びながら議長席を取り囲むなど審議妨害を続けている。

 さらに今月に入って全国で街頭デモを激化させ、12、13の両日は首都の官庁街をデモ隊が封鎖。警官隊との衝突で負傷者が出た。閣僚や省庁職員の大半が出勤できず、行政機能がまひした。

 新年度予算には、20億ルピー(約25億円)に上る毛派軍元兵士への手当が含まれており、停止された場合の影響は毛派にとっても甚大だ。毛派のダハル党首は、予算を通過させるため議会審議に1日だけ応じる可能性を示唆したが、直後に別の幹部が「党は何も決定していない」と否定。予算の扱いをめぐり、毛派内部でも意思統一がなされていない模様だ。

 一方、政府・与党はマダブ・ネパール首相が体調不良で長期休養しているほか、与党第1党ネパール会議派のコイララ党首も治療のため出国しており、毛派と交渉できる態勢が整っていない

 政権内部では、首相が出す政令や議長決裁で予算を確定させるといった非常手段が検討されているが、議会手続きを逸脱した手法には与党内からも批判が出ており、解決の糸口はみえないままだ。(カトマンズ=武石英史郎)

<ネパール>毛派支持者のデモで地方の政府機能まひ
http://d.hatena.ne.jp/navi-area26-10/20091105/p6
の前から問題は起こっていたんですね。

<ネパール>制憲議会選挙、開票続く カギ握る「毛派」
http://d.hatena.ne.jp/navi-area26-10/20080413/1208092342
で、国王は退陣したんですよね。

マダブ首相が長期休暇という記事は新聞サーチでも今のところ無いですね
http://news-net.ddo.jp/cgi-bin/estseek.cgi?phrase=%E3%83%8D%E3%83%91%E3%83%BC%E3%83%AB+%E3%83%9E%E3%83%80%E3%83%96&perpage=100&clip=-1&navi=0&attr=&order=_date_

同じくコイララ氏が出国というのも無いようです。
http://news-net.ddo.jp/cgi-bin/estseek.cgi?phrase=%E3%83%8D%E3%83%91%E3%83%BC%E3%83%AB+%E3%82%B3%E3%82%A4%E3%83%A9%E3%83%A9&perpage=100&clip=-1&navi=0&attr=&order=_date_

体調不良や治療と言うのは嘘で、毛派を説得できる自信がないから逃げてるんじゃないかと言う気がしてしまうんですが、本当のところどうなんでしょうか。