イスラエルへのロケット攻撃「停止」 ガザ武装勢力

http://www.asahi.com/international/update/1122/TKY200911220153.html
2009年11月22日19時42分

 【エルサレム=井上道夫】パレスチナ自治区ガザを支配するイスラム組織ハマスのハマッド内相は21日、ガザで活動するパレスチナ武装勢力が、イスラエルへのロケット弾や迫撃砲弾による攻撃を停止することに合意した、と語ったイスラエル軍による報復攻撃を避けるのが狙いだ。

 ハマッド氏はガザで現地の記者らに対し、復興を優先するための判断と説明。一方で「イスラエル軍に抵抗する権利は否定しない」とも述べ、イスラエル軍がガザに侵攻すれば応戦するという。

 だが、合意の実効性は早くも疑問視されている。この日午前、ガザ北部からイスラエル領へロケット弾が発射された。これに対しイスラエル軍は22日未明、ガザ北部や南部ラファなどを空爆。現地の医療関係者によると8人が負傷した。同軍は「武器製造工場や武器密輸のためのトンネルを攻撃した」と説明した。

 ガザでは、ハマスと反目する組織も活動しており、国際テロ組織アルカイダの影響を受けているとされる「ジュンド・アンサール・アラー(神の戦士)」は、合意に加わっていないとみられる

 イスラエル政府は国民を守ると主張し、今年1月の停戦後も、ロケット弾が撃ち込まれるとガザを攻撃してきた。

 同国による境界封鎖が続くガザでは、密輸トンネルが生活物資を運び入れるための生命線になっており、ガザ市民からもイスラエル空爆の口実を与えるだけ」と、武装勢力を批判する声が上がっている

 イスラエル軍によると、今年1月中旬以降、ガザからイスラエル領に向けて発射されたロケット弾や迫撃弾は約270発に達している。

攻撃停止は歓迎したいですが、なんか期待できませんね。