<スリランカ>NGOが人権改善促進で日本政府に申し入れ

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20091127-00000089-mai-int

 国際人権団体のヒューマン・ライツ・ウオッチ(本部・ニューヨーク)や反差別国際運動(東京)などNGO(非政府組織)メンバーが27日、西村智奈美・外務政務官と面会、5月に内戦終結したスリランカでの人権状況改善を働きかけるよう日本政府に申し入れた。

 同国では民族対立による内戦が終結後、北部を中心に少数派タミル民族の避難民13万人が強制収容されている。またラジャパクサ大統領が05年に就任以来、記者34人が何者かに殺された

 一行は人権保護に関し、経済援助の条件付けや公な発言で同国に改善を求め、情報収集・分析する有識者グループ設置やNGOとの定期的な意見交換などを求めた。【花岡洋二】

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13万人の避難民は順調に行けば来月には開放される予定ですが、
スリランカ内戦:殺し合い、もう嫌…避難民キャンプ・ルポ
http://d.hatena.ne.jp/navi-area26-10/20090225/1235576922
では、『政府軍は、LTTEとの戦闘が続く北部へのメディアの立ち入りを厳しく規制してきた』とあるので、亡くなられた34名の記者は非常に危険な状態で取材をしていたのだと思います。その勇気に敬意を表するとともにご冥福をお祈りいたします。

しかし政府軍を援助して武力での解決をごり押ししてしまった中国
中国のインド洋進出警戒=スリランカ内戦でも支援−エモット氏
http://d.hatena.ne.jp/navi-area26-10/20090523/p2
にもっと責任を取ってもらうべきではないの?とも思ったのですが、日本とノルウェーが武力による解決は不可能と話し合いを求めていたのも、なぜ日本とノルウェーなのか理由を調べてみると、
2009/04
スリランカ>日本主導で和平会議を…難民支援組織の総裁
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090430-00000136-mai-int

 【ニューデリー栗田慎一】インド南部に逃れたスリランカ・タミル難民の自主支援組織「イーラム難民支援機構」のチャンドラハセン総裁(66)が30日、毎日新聞のインタビューに応じ、日本やインドなどを交えた政府側とタミル人側との和平会議の早期開催が必要との考えを示した。政府軍と反政府武装組織「タミル・イーラム解放のトラ」(LTTE)との戦闘が最終局面を迎えたが、和平構築への道筋は見えない。総裁は「日本が民族和解のイニシアチブも取ってほしい」と訴えた。

 同機構は内戦が始まった83年、インドに逃れたタミル人のチャンドラハセン総裁が創設。以来、延べ50万人の難民支援に従事したことから総裁は「タミル難民の父」と呼ばれ、両国のタミル人社会に強い影響力を持つ。

 総裁はタミル難民の現状について、「ほとんどの難民が肉親や友人を殺傷され、精神的な傷を持つ。多数派シンハラ人との25年以上にわたる対立のしこりも残っており、戦闘が終わっても難民がすぐに帰国できるわけではない」と指摘した。

 その上で、「LTTEは組織的に終わっている」と明言し、「和平構築のための会議を早急に開くべきだ」と強調した。

 会議は治安の関係上国外での開催が望ましいとし、「スリランカ政府が信頼している日本LTTEに影響力を持つノルウェー地域大国のインド、超大国の米国」などが和解の仲介役となることを提案。「(日本政府代表の)明石(康)氏は、スリランカで最も尊敬されている外国人の一人」と語り、明石氏の役割に大きな期待を寄せた。

 ただ、「スリランカ政府がLTTE側の会議参加を認めるとは現段階では考えられない」とも述べ、会議がどこまで実効性があるものになるかは「政府の対応次第」と語った。

 スリランカ政府はLTTEへの最終攻撃で組織の完全壊滅を図ろうとしている。LTTEは「一方的停戦」を政府に通告したが、政府側は「LTTEは過去の停戦協定も裏切り続けた」と拒否した。当事者間で問題解決を図るのは難しく、国際社会がどう介入するかが和平構築の大きな焦点となっている。

という事で名前が出ていたのですね。

しかしスリランカ政府が信頼している日本とありましたが、
LTTE壊滅貢献のスリランカ前陸軍司令官、大統領選に出馬と
http://d.hatena.ne.jp/navi-area26-10/20091113/p1
によると大統領と前軍司令官の関係が悪化していることが指摘されています。日本はどちらに影響力を持っているのでしょうか。日本がビシっと問題解決できるともあまり思えないので、この問題はまだ続くんでしょうね。