ジャパン・パッシング警鐘…首相再選で米知日派

http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20100915-OYT1T00848.htm

民主党

 【ワシントン=小川聡菅首相が再選された民主党代表選をテーマとしたシンポジウムが14日、ワシントン市内で開かれ、複数の知日派たちが今後の日米関係に厳しい見通しを示した。

 ヘリテージ財団のブルース・クリングナー上級研究員は「代表選の後も、日本経済は低迷し、政治混迷は続き、日米関係も緊張が続く」との見方を示した。また、クリントン国務長官が8日の演説で、アジアの同盟国として日本を韓国の後に言及したことに触れ、「政府当局者から『言い間違いや原稿のミスではなく意図的にやった』と聞いた。日本はワシントンの最も重要なアジアの同盟国の地位を韓国に追い抜かれた」と述べ、「ジャパン・パッシング(日本無視)」が起こりつつあると分析した。
(2010年9月16日01時03分 読売新聞)

読売新聞からですが、読売は媚米派なのかなと思うこともたまにあるような気がしますが、産経新聞(共同通信)では、
格下扱い論…駐米大使「あまり意味を見いださなくても…」
2010.9.18 13:49

 藤崎一郎駐米大使は17日の記者会見で、クリントン国務長官が8日の演説でアジアの同盟国として韓国を日本よりも先に挙げたことが「格下扱い」と一部で評価されていることについて「一つ一つの演説にあまり意味を見いださなくていいのではないか」と述べ、冷静な対応を求めた。

 藤崎氏は、スタインバーグ国務副長官による最近の演説では日本が韓国より先に挙げられていると指摘。ただ「全体としてそういう(韓国が先との)傾向が定着すれば議論せざるを得ない」と語った。

(共同)

とありますが、これだけではちょっと冷静な判断というより危機意識があまり無い感じもまぬがれませんが。

結局どっちなんでしょうね。読売新聞でも
米国務副長官は「日・韓・豪」の順

http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20100918-OYT1T00214.htm
民主党

 【ワシントン=小川聡】スタインバーグ米国務副長官は17日午前(日本時間17日深夜)、藤崎一郎駐米大使と国務省で会談し、菅改造内閣の発足を歓迎する意向を伝えた。藤崎大使が記者会見で明らかにした。

 藤崎氏によると、副長官は、「菅首相が(民主党代表に)再選されて、引き続き日米関係を重視していくという発言をしていることを喜んでいる。前原外相については自分もよく知っており、ワシントンに知己も多く、日米関係へのかかわりも強いので、歓迎している」と述べた。さらに、「新しいチームと協力してやっていきたい」と菅改造内閣の下での日米関係強化に期待感を示した。

 一方、副長官は今月11日のジュネーブでの演説で、アジアの同盟国について「日本、韓国、オーストラリア」という従来通りの順番で言及し、日本を「最も重要な礎石(the cornerstone)」と表現したが、藤崎大使は会談の際、「副長官の演説文を読み、非常にきちっと対応されていると思った」と指摘した。
(2010年9月18日10時28分 読売新聞)

と言っていますし、それだけでなくバイデン副大統領も
バイデン米副大統領、「日本との関係が要」強調

http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20100921-OYT1T00339.htm
 【ワシントン=小川聡バイデン米副大統領は20日、全米規模の日系人団体「米日カウンシル」の初の年次総会に出席し、「我々は最近、米中関係に焦点をあてることに敏感すぎる時がある。筋の通った日本との関係を持っていることが、我々が取り組む課題のほとんどにおいて要となる」と述べ、日米関係の重要性を強調した。

 一方、民主党の重鎮で、日系のダニエル・イノウエ上院歳出委員長はあいさつの中で、「米国の軍隊が東アジアに永久にいるわけではないだろう。米国はそこまで忍耐強くはない」と述べた。日本の安全保障への取り組みが十分でないと不満を示したものだ。
(2010年9月21日11時04分 読売新聞)

しかし実利的なことで言えば尖閣でもアメリカは日米安保が適用されると言っていますし、普天間のゴタゴタで住人感情だけが議論され大局的な安全保障の議論が無いとか言われてもいますが、挽回は可能では無いでしょうか。え、挽回しなくていい?w