尖閣:空自の緊急発進、今年に入り44回(朝鮮日報)

http://www.chosunonline.com/news/20101228000046

尖閣漁船衝突事件以降、中国の戦闘機・偵察機の活動が急増

日本の防空識別圏への侵入増加

 今年10月、尖閣諸島(中国名:釣魚島)近辺。中国海軍のJH7攻撃機が日本の防空識別圏ADIZ)に侵入したことが、航空自衛隊のレーダー網によって捉えられ、戦闘機が沖縄から緊急発進した。かつて、日本の戦闘機が出動すると、中国の航空機は即座に機首を返したが、今回はぴくりとも動かなかった。結局、両国の航空機は、パイロットが肉眼でお互いを見ることができる距離まで接近した。中国の航空機は、空中衝突直前になってようやく機首を返した

 27日付の朝日新聞が報じたところによると、今年に入り、中国軍の航空機が南西諸島付近に設定された日本のADIZに侵入し、日本の戦闘機が緊急発進した件数は44回に上る。日本は、自国の領空概念に当たるADIZに中国の戦闘機が侵入すると、対応するため戦闘機を緊急発進させるが、今年の緊急発進件数は2006年に比べ2倍に増えた。特に、尖閣漁船衝突事件以降、中国の戦闘機や偵察機の活動が急増しており、日本は対策の整備に腐心している。自衛隊は、両国の神経戦が激しくなると、場合によっては空中衝突事故につながりかねないと懸念している。実際、01年には南シナ海上空で、米軍の偵察機と中国の戦闘機が神経戦を繰り広げた末に衝突し、中国の戦闘機が墜落するという事故が発生している。

■沖縄にまで偵察活動を拡大する中国

 今月12日の日米共同演習の際にも、中国海軍の航空機が日本側に接近し、空自の戦闘機が緊急発進した。中国が今年に入り、航空機の活動範囲を日本側に大幅に拡大したのは、情報収集の強化と日米軍事同盟のけん制のためだという。特に、中国のY8早期警戒機(AEW)は、日本のADIZの奥深くにまで侵入するという異例の行動も取っている。沖縄や南西諸島全体を偵察するためだと、日本メディアは報じた。大洋海軍を志向する中国海軍が太平洋に進出するためには、南西諸島を通過しなければならないが、日本は自国の排他的経済水域EEZ)であることを強調し、これを阻止している。

■激しい情報戦を展開する日本

 中国の偵察活動が拡大するに伴い、日本側も対中情報収集活動を大幅に強化している。最近沖縄南部で建設中のレーダー基地には、ミサイルの探知・追跡能力を備えた固定式3次元レーダーが装備される予定だ。沖縄本島から南西に300キロ離れた宮古島には昨年、最先端の通信電波情報収集施設(地上電波測定装置J/FLR-4A)が新設された。

 日本は最近、「防衛計画の大綱」を修正し、中国をけん制するため新型の哨戒機P1を導入(10機)するとともに、潜水艦もこれまでの16隻から22隻に増やすこととした。南西諸島をめぐる中国と日本の軍事競争は、冷戦時代にも劣らない

東京=車学峰(チャ・ハクポン)特派員

まぁ韓国の新聞が報じているというのが珍しくて取り上げました。内容の精査などはしていません。申し訳ないっす。