<ベトナム>書記長にチョン氏選出へ 共産党大会12日開幕

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110111-00000113-mai-int
 【バンコク西尾英之】5年に一度開かれるベトナム共産党の第11回党大会が12日、ハノイで開幕する。今後5年間の国政のかじ取りを担う指導部人事のほか、開かれた党をめざす党改革についても協議される見通しだ。

 大会は19日まで。共産党一党独裁体制を維持する社会主義国ベトナムで、党大会は最高指導部を選出し、向こう5年間の政治、経済などの大方針を決める重要な会議。ハノイからの情報によると、党内序列1位で最高指導者のノン・ドク・マイン書記長(70)と同2位のグエン・ミン・チェット国家主席(68)は今大会で引退。後任の書記長にはグエン・フー・チョン国会議長(66)、国家主席にはチュオン・タン・サン党書記局常務(61)の就任が固まっている。

 序列3位のグエン・タン・ズン首相(61)は昨年、国営造船会社の経営危機などの責任を問う声が出て去就が注目されたものの、留任する見通しとなっている。ベトナム共産党は集団指導体制が確立されており、今後5年間はチョン書記長サン国家主席ズン首相トロイカ体制で国のかじ取りに当たることになりそうだ。

 チョン氏は25年前の第6回大会で導入された「ドイモイ」(刷新)政策の基本となる「社会主義市場経済」理論の支柱的存在とされる。ベトナム経済は対外債務の増大などで厳しい局面を迎えているが、新指導部は「変革」よりも「現状の成長戦略」を優先してドイモイ政策を堅持。「2020年までの工業国家建設」を目指し、国営企業の主導的役割は保ったままで企業間の競争を促進させるなどとした「10カ年社会・経済開発戦略」に取り組むとみられる。

 一方で党大会では、これまで「労働者階級ではない」として認めなかった私営企業経営者の入党を可能にするなどの党改革についても協議する。中国共産党は02年に企業家の入党を認めているベトナム共産党も急成長を果たした私企業の経営能力や知識、判断を党内に導入し、「社会主義市場経済」の進展に拍車をかけたい思惑とみられる。

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2010/12にも報道のあった件ですね。
ベトナム序列2位、経済通の知日派が就任へ

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20101219-00000509-yom-int
読売新聞 12月19日(日)19時58分配信

 【バンコク=若山樹一郎】ベトナム共産党は、ハノイで今月13日から開かれている党中央委員会総会で、来年1月開催の第11回党大会に向けた次期指導部人事を内定した。共産党筋が19日明らかにした。

 最高指導者で党内序列トップのノン・ドク・マイン書記長(70)が引退し、後任に保守穏健派のグエン・フー・チョン国会議長(66)が就任。ナンバー2の国家主席チュオン・タン・サン党書記局常務(61)が就く。グエン・タン・ズン首相(61)は留任し、国会議長にはファム・クアン・ギ・ハノイ市党委書記(61)が就任する。

 チョン議長は北部ハノイ出身で、党機関誌の編集長やハノイ市党委書記などを歴任。思想・文化面を長く担当し、社会主義のもとで市場経済化を進めるドイモイ(刷新)政策の理論的支柱ともなってきた。旧ソ連への留学経験もあり、改革慎重派とされる。サン党書記局常務は南部出身の経済通で、「改革派のホープ」と目されたこともある。日本の政財界に知己が多い知日派でもある。

最終更新:12月19日(日)22時32分

知日派の人は無事ナンバー2になれそうですね。