チュニジア政変にアラブ諸国は静観 二の舞に警戒感

http://sankei.jp.msn.com/world/news/110116/mds1101162318007-n1.htm
2011.1.16 23:15


16日、チュニジアの首都チュニスの警備隊(ロイター)

 【カイロ=大内清】約23年間にわたり強権体制を敷いたベンアリ政権が転覆したチュニジアの政変をめぐり、米欧諸国が評価、支持する姿勢を示しているのとは対照的に、アラブ諸国は事態を静観する構えをみせている。今回の政変が即座に周辺国へ波及する可能性は低いとみられるが、アラブ諸国の多くはチュニジア同様、長期独裁政権で高失業率などの問題を抱えており、指導者には「チュニジアの二の舞い」となることへの警戒感がある。

 オバマ米大統領は今回の政変を受け、「チュニジア人の勇気と尊厳を称賛する」との声明を発表、ベンアリ政権と強固な関係を保っていた旧宗主国フランスも、デモによる政権転覆を支持する姿勢に転換した。

 これに対しアラブ諸国チュニジア人の選択を尊重する」(エジプト政府)などとしながらも、政変そのものの評価への言及は慎重だ。背景には、自国民をいたずらに刺激したくないとの思惑があるとみられる。

 アラブ諸国ではリビアの最高指導者、カダフィ大佐が40年余にわたり最高権力者の座にあるのを筆頭に、イエメンやエジプト、スーダンなど20年以上にわたる強権的な長期政権が多い。

ムバラク大統領が約30年にわたって権力を握るエジプトでは14日夜からカイロのチュニジア大使館前で若者らを中心にした反政府デモが行われた

 サウジアラビアやヨルダンなどの王制国家にも政府に不満を抱く勢力が存在している。物価上昇に抗議する数千人規模のデモが頻発しているヨルダンでも15日、アンマンのチュニジア大使館前で政変をたたえる活動家らの姿がみられた

 中東各地を取材するアラブ人ジャーナリストは「アラブで初めての民衆蜂起による政権転覆を目の当たりにした人々が、『次は自分たちだ』と考えてもおかしくない」と指摘。インターネット上では「アラブに革命の波を」といった書き込みも目立ち始めている。

 一方、一部メディアやネット上では今回の政変をチュニジアを代表する花になぞらえて「ジャスミン革命」と呼ぶ動きが広がっている。

 15日のメバザア暫定大統領の挙国一致内閣結成の呼びかけを受け、16日には主要政党の指導者が本格的な協議を始めた。ロイター通信などによると、ベンアリ政権下で厳しい取り締まりを受けた非合法のイスラム主義政党「ナフダ」の指導者も、亡命先の英国から帰国し今後の政治プロセスに参加する考えを示した。

各国のチュニジアに対する反応は、
チュニジア暫定大統領に下院議長、60日以内に選挙実施へ
http://d.hatena.ne.jp/navi-area26-10/20110116/p10
でも扱いましたが、今度はアラブ中心で。
チュニジア「ナフダ」でニュースサーチしましたが、何も引っ掛かりませんでした。
http://news-net.ddo.jp/cgi-bin/estseek.cgi?phrase=%E3%83%81%E3%83%A5%E3%83%8B%E3%82%B8%E3%82%A2+%E3%83%8A%E3%83%95%E3%83%80&perpage=100&clip=-1&navi=0&attr=&order=_date_

Wikipediaだと復興党と書かれているようです(解説文はありませんが)。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%81%E3%83%A5%E3%83%8B%E3%82%B8%E3%82%A2%E3%81%AE%E6%94%BF%E5%85%9A#.E9.9D.9E.E5.90.88.E6.B3.95.E6.94.BF.E5.85.9A