与党候補は落選=ハイチ大統領選第1回投票

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110204-00000011-jij-int
 【ニューヨーク時事】カリブ海の島国ハイチの選管当局は3日、昨年11月の大統領選第1回投票の最終結果を発表、首位が野党候補のミルランド・マニガ元大統領夫人(70)、2位が人気歌手ミシェル・マーテリー(49)となり、3月20日の決選投票は両者によって行われることになった。

 第1回投票を検証した国際監視団は先月、暫定結果で2位だった与党候補ジュード・セレスタン氏が有利になる不正があったとして、決選投票からの撤退を勧告しており、ハイチ選管はこの指摘に従った形。マーテリー氏は暫定結果で3位だった。

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3月20日に決選投票=ハイチ大統領選

ミルランド・マニガ候補は以前記事になってました。
<ハイチ大統領選>マニガ候補「優先課題はコレラ対策」

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110114-00000009-mai-int


ハイチ大統領選挙をリードするミルランド・マニガ候補=ポルトープランスで2011年1月10日、國枝すみれ撮影

 【ポルトープランス國枝すみれ】大地震から1年を迎えたハイチで、近く行われる大統領選決選投票に進む予定のミルランド・マニガ候補(70)が、毎日新聞と会見した。マニガ候補は反プレバル大統領派で、昨年11月28日にあった大統領選第1回投票で暫定結果ながら首位に立った。当選への意欲を示すとともに、「当選後の優先課題はコレラ対策」と述べた。

 −−震災1年後の国の現状をどう見るか。

 ◆1年たってもテント村に大勢の避難民が暮らす現状は許せない。テント村を訪問すると「電気を通して」と要望される。だが、現状を改善すれば、避難民はテント村から出ていかない。1世帯につき2万グールド(約4万円)の現金を渡してテントを撤去させる試みを始めた市長もいる。衛星都市を建設して移動させる案もあるが、さらに金と時間がかかる。

 −−当選後の政策の優先順位は。

 ◆昨秋までは避難民の移転問題だったが、現状ではコレラ対策だ。首都圏人口の4割、全土では2割しか安全な水を入手できない。60も川があるのにダム施設がない。衛生状態の改善、水管理、教育が必要だ。感染はまだピークに達しておらず、終息には3〜5年はかかるかもしれない
 −−大統領選第1回投票は不正が指摘されたが。

 ◆意図的な不正があり、選管は信頼できない。決選投票を公正に行うことで国民の信頼は得られると思う。政治的な意思があれば、今起きている多くの不正や不備は防げる。大統領になったら電子投票システムを導入したい。

 −−政治腐敗、使途不明金を理由に国際支援が滞っているが。

 ◆公務員は男が多く、そもそも腐敗している。腐敗させない制度に改革する必要がある。大統領も周囲の協力者も腐敗は許さない、という意思を示す必要がある。私はもう70歳。執着するものはない。私でハイチが変わったと歴史が証明してくれるだろう。

 【略歴】ミルランド・マニガ氏 88年に就任後、クーデターで追われたレスリー・マニガ元大統領夫人。野党RDNP(進歩的民主主義国民連合)の創設メンバー。ハイチ・キスケヤ大教授で憲法学者。フランス・ソルボンヌ大卒。娘1人。

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コレラの問題はハイチにとどまらず、広がっているようです。
コレラ感染、南米に飛び火 ベネズエラで185人確認

http://sankei.jp.msn.com/world/news/110202/amr11020222150005-n1.htm
2011.2.2 22:13

 南米ベネズエラからの2日の報道によると、同国政府当局者は、コレラがまん延しているハイチの隣国ドミニカ共和国で結婚式に参加したベネズエラ人185人がコレラに感染したことを明らかにした。昨年1月の大地震からの復興が進まないハイチのコレラ感染が南米にも飛び火した。

 ハイチでは昨年10月以降コレラが拡大。20万人以上が感染し4千人以上が死亡ドミニカ共和国や米国でも感染者が確認されているベネズエラ人感染者は1月22日に行われた結婚式に出席。AP通信によると、式にはハイチ国境近くで購入されたロブスターが出された。ベネズエラでは2000年以降、コレラ感染者は確認されていなかった。

 ハイチのコレラは国連平和維持活動(PKO)のネパール部隊が感染源と疑われ、国連による調査が続いている。(共同)

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コレラ終息めど立たず=ハイチ、感染全土に拡大―死者3600人超
http://d.hatena.ne.jp/navi-area26-10/20110111/p4
ネパール部隊宿営地が感染源=ハイチのコレラで仏専門家
http://d.hatena.ne.jp/navi-area26-10/20101215/p7
等も参照。