米科学アカデミー、炭疽菌の出所は特定できず

http://www.cnn.co.jp/usa/30001823.html

ワシントン(CNN) 米国で2001年に炭疽菌入りの封筒が、送り付けられ5人が死亡した事件をめぐり、米科学アカデミーは15日、炭疽菌の出所について「確固たる結論を出すことは不可能」とする報告書をまとめた。

この事件で連邦捜査局FBI)は2年半前、米陸軍の微生物学者だったブルース・アイビンズ氏が炭疽菌の郵送にかかわった疑いがあるとの見方を示し、事件に使われた炭疽菌と、同氏の研究室のフラスコにあった炭疽菌の胞子に遺伝子的つながりがある可能性があるとしていた。

科学アカデミーの報告では、報道機関や議員のもとに送り付けられたのはエームズ菌株の炭疽菌だったと述べ、封筒から採取した胞子は、アイビンズ氏のフラスコにあった胞子と「遺伝的類似性が多数ある」とした。しかし現在ある証拠だけで炭疽菌の出所を特定することは不可能と指摘。FBIの捜査は胞子の類似性についての検証が不十分だったと結論付けた。アイビンズ氏が関与したかどうかについての意見は盛り込まなかった

アイビンズ氏は容疑をかけられていることを知って08年7月に自殺している。

捜査はこんな感じで終わったようですが。
01年炭疽菌事件で研究員の犯行と断定、FBIが捜査終結宣言

http://www.cnn.co.jp/usa/CNN201002200020.html
ワシントン(CNN) 米国で2001年10月以降、炭疽(たんそ)菌入りの手紙が新聞社、上院議員事務所に次々と送り付けられ、郵便局員ら5人が死亡、17人が手当てを受けた事件で、連邦捜査局FBI)は19日、米陸軍感染症医学研究所に当時、勤めていた研究員による単独犯行と断定、捜査終結を宣言した。

この事件は、同年9月の同時多発テロ事件の直後だっただけに、米国社会の不安を新たにかき立てていた。

FBIは声明で、犯行に用いられた菌は、同研究所で炭疽菌のワクチン開発に当たっていたブルース・アイビンス研究員が培養したものと同種と結論付けた。また、手紙が送付される前、同研究員はいずれも研究所で夜遅くまで残業していたとし、事件発生前の通常の勤務形態とは著しく異なる点に言及。

同研究員の電子メール、友人とのやり取りの記録を証拠に、自らが開発したワクチンの効力が学会などで認められず、批判も受け、研究の中止を命じられることを恐れて事件を起こしたと動機を説明している。事件後、同研究員の業務は「復活」したとも述べている。

自殺する前、米テレビのリアリティー番組に触れてインターネット上に威嚇的なメッセージを残すなど他人への殺意を強める形跡も認められるとした。

同研究員の弁護士らは無実を主張していたが、FBIの声明を受けた論評は出していない

まぁ二度と起こらないということでいいんでしょう。