北朝鮮メディア、中東デモに沈黙…強い危機感?

http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20110222-OYT1T00864.htm
北朝鮮

 【ソウル=竹腰雅彦】反体制デモが拡大する中東情勢について、北朝鮮メディアが沈黙を続けている。

 1月のチュニジア政変からエジプトのムバラク政権崩壊、最近のイラン、リビアなどのデモまで一切伝えていない。大半が北朝鮮の友好国で、国民の動揺や体制批判につながる情報の統制を一段と強めているとみられる。

 金正日総書記が友好国の市民蜂起と独裁政権崩壊に強い危機感を抱いているのは確実だ。父親の金日成(キムイルソン)主席は1989年、親友だったチャウシェスクルーマニア大統領の政変による銃殺に衝撃を受け、中国に体制生き残りのための経済改革を打診、金一族の警護を一気に強化したとされる。2003年のイラク戦争時には金総書記の動静報道が49日間も途絶え、米国の圧倒的な軍事力を前に「雲隠れ」したと受け止められた。
(2011年2月23日05時43分 読売新聞)

北朝鮮崩壊」に備えているか 危機感薄い日本
http://d.hatena.ne.jp/navi-area26-10/20110223/p4
と言うのを書きましたが、北朝鮮は中国と一緒になって、体制保持をはかっているようです。
北朝鮮、中東情勢に警戒 中国と反政府デモ防止策協議

http://sankei.jp.msn.com/world/news/110223/chn11022320010002-n1.htm
2011.2.23 20:00

 【ソウル=加藤達也】韓国紙中央日報は23日、外交消息筋の話として、中国の孟建柱・公安相が今月13日から朱霜成・北朝鮮人民保安相の招きで訪朝した際、中東で広がる独裁政権崩壊と民主化の余波が北朝鮮に及ぶのを防ぐための措置を協議したと報じた。

 報道によると、中国は中東全域に展開するネットワークで集めた情報を北朝鮮側に示し、チュニジア、エジプトなどの政権崩壊の背景や北朝鮮内の反政府活動を防いで体制を維持する方策を話し合ったという。

 特に最近、脱北者系メディアに北朝鮮の内部情報が漏れていることから、中国側は携帯電話の追跡技術を供与。北朝鮮は即座に国家安全保衛部などの保安機関を投入して情報流出源特定のための取り締まりを強化するなど反政府動向への監視を強めているという。

 「盟友」とされたルーマニアチャウシェスク大統領が1989年、民衆に処刑された際、金正日総書記は民衆蜂起の恐ろしさを認識し、経過と対処法を入念に研究したとされ、中東の民主化の波にも重大な関心を示しているとみられる。

 一方、23日の朝鮮日報によると、竜川や宣川など数カ所の地方都市で14日、住民数十人がメガホンで「明かり(電力)とコメをよこせ」と叫ぶ騒動が起き、保安機関が調査に乗り出したという。

 消息筋は、騒動は16日の金総書記の誕生日を前に平壌の夜景を演出するため、竜川などへの送電が中断されたことに反発したものではないか、としている。

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まぁどっちにしてもアメリカの同盟国と中国の間にはバッファが必要な気がしますが。