<キューバ>共産党大会 平等主義の廃止など承認へ
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110419-00000101-mai-int
【ハバナ國枝すみれ】キューバの首都ハバナで14年ぶりに開かれた共産党第6回大会は19日、平等主義の廃止や地方分権化の推進などを承認して閉幕する。またフィデル・カストロ前国家評議会議長(84)が正式に党の第1書記を退任し、弟のラウル・カストロ国家評議会議長(79)が引き継ぐ見込み。社会主義革命から50年を経て、キューバは一部市場主義導入へと大きくかじを切ることになる。
党大会は、今後5年間の経済社会政策を決めるもの。キューバ政府は病人など弱者支援は継続する一方で、一般国民に対する生活必需品の配給制度の順次廃止▽労働の質で賃金を決める制度を導入することによる賃金格差容認−−などを決める。
また、次世代のリーダーを育成するため、国家元首にあたる国家評議会議長を含む政権指導部の任期を5年2期(最長10年)に限ることや中央政府から地方政府、中央官庁から国営企業への分権を推進する方針が採択される。
16日から始まった党大会では1000人の党員が4日にわたって論議した。「家の売買を自由化すべきだ」「物の品質によって値段を変えることを認めるべきだ」「経営の方法を忘れてしまったからビジネススクールを再開しよう」など、さまざまな意見が出た。
カストロ前議長は18日、新聞のコラムで「過去の間違いを正すのは次世代の仕事。修正が必要なものに対しては、ひるむことなく修正すべきだ」と書き、弟ラウル氏が推進する改革を支持する姿勢を明確にした。
キューバ誌「テーマス」のラファエル・ヘルナンデス編集長は「経済と政治は分けることはできない。経済改革の成功は分権化と肥大した官僚制度の縮小を政治的に実行できるかどうかにかかっている」と話している。
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今週の本棚:池澤夏樹・評 『フィデル・カストロ 上・下』=イグナシオ・ラモネ著
共産主義だと思っても見なかったようなことがありますね。下の記事も似てますけど。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110419-00000040-maip-int
【ハバナ國枝すみれ】キューバの首都ハバナで14年ぶりに開かれた共産党第6回大会は19日、平等主義の廃止や地方分権化の推進などを承認して閉幕した。またフィデル・カストロ前国家評議会議長(84)が正式に党の第1書記を退任し、弟のラウル・カストロ国家評議会議長(79)が引き継いだ。社会主義革命から50年を経て、キューバは一部市場主義導入へと大きくかじを切ることになった。
◇カストロ氏、会場に
最終日の総会で、カストロ前議長が突然、会場に姿を現し、出席者からの拍手がしばらくやまなかった。
党大会は、今後5年間の経済社会政策を決める。キューバ政府は病人など弱者支援は継続する一方で、一般国民に対する生活必需品の配給制度の順次廃止▽労働の質で賃金を決める制度を導入することによる賃金格差容認−−などを決めた。
また、次世代のリーダーを育成するため国家元首にあたる国家評議会議長を含む政権指導部の任期を5年2期(最長10年)に限ることや中央政府から地方政府、中央官庁から国営企業への分権を推進する方針が採択された。
16日から始まった党大会では1000人の党員が4日にわたって論議した。「家の売買を自由化すべきだ」「物の品質によって値段を変えることを認めるべきだ」「経営の方法を忘れてしまったからビジネススクールを再開しよう」など、さまざまな意見が出た。
カストロ前議長は18日、新聞のコラムで「過去の間違いを正すのは次世代の仕事。修正が必要なものに対しては、ひるむことなく修正すべきだ」と書き、改革を支持する姿勢を明確にした。
キューバ誌「テーマス」のラファエル・ヘルナンデス編集長は「経済改革の成功は分権化と肥大した官僚制度の縮小を政治的に実行できるかどうかにかかっている」と話している。
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今週の本棚:池澤夏樹・評 『フィデル・カストロ 上・下』=イグナシオ・ラモネ著
まぁ分権化はいい方向だと思いますが、どうなるでしょうね。ほかにも記事があります。
■<キューバ>新たな時代を迎える カストロ前議長引退で
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110420-00000099-mai-int
【ハバナ國枝すみれ】19日に閉幕したキューバ共産党大会で、フィデル・カストロ前国家評議会議長(84)が最後の公職だった共産党トップの第1書記を正式に退任したことで、同国は新たな時代を迎えた。第1書記を引き継いだ実弟のラウル・カストロ国家評議会議長(79)は今後、持論に従って経済、政治両面での改革の速度アップを図ろうとするとみられる。ラウル氏は、旧ソ連・東欧で社会主義政権が相次いで倒れた時期である90年の演説で、社会主義計画経済の欠点や分権化の必要性を指摘していた。生産手段の国家独占を重視するフィデル氏の考えとは距離があるものだ。市場経済の一部導入や分権化という今回の共産党大会の主題は、ラウル氏主導の「脱フィデル路線」ともいえる。
一方、フィデル氏は党大会初日の16日に行われた50万人パレードに姿を現さなかった。その後、党機関紙のコラムで「3時間(のパレードを観閲するの)は無理だ。私の姿を探している人々を見て心が痛んだ」と心情を吐露し、表舞台には戻らないという考えを示した。
ただ、ラウル氏は19日の演説で「フィデルはフィデルだ」と指摘した。59年のキューバ革命を成功させ、米国との対立の中で社会主義国家を作り上げたフィデル氏は、引退後も特別な存在という意味だ。
フィデル氏が書く党機関紙のコラムはインターネットを通じて世界中で読まれている。ベネズエラのチャベス大統領やブラジルのルラ前大統領など、フィデル氏の信奉者も依然として多い。中南米地域研究を専門とする中部大学の田中高教授は「フィデル氏本人は自分の役割は終わったと思っている。政策に口を出すつもりもないだろうが、生きているうちはある程度の影響力を持ち続けるだろう」と話した。
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