「スリランカ政府軍の砲撃で多数の市民が死亡」国連報告書

http://www.cnn.co.jp/world/30002492.html
(CNN) 2009年5月に終結したスリランカ内戦での戦争犯罪を調べていた国連調査委員会が、同国政府軍による砲撃などで多数の市民が死亡したとする報告書を出した。スリランカ紙アイランドが報告書の一部を入手したとして伝えた。

報告書の内容は先週、同紙ウェブサイトに掲載された。それによると、内戦が最終局面を迎えた09年1月から5月にかけ、政府軍は「安全地帯」として市民を避難させていた地域で大規模な砲撃を繰り返した。「砲撃は国連の拠点や食料配給の列、負傷者らを避難させようとしていた国際赤十字の船の近くにも及んだ」「内戦末期の市民犠牲者の大半は政府軍の攻撃によるもの」としている

報告書によれば、反政府武装組織「タミル・イーラム解放の虎(LTTE)」が市民を「人間の盾」として利用する一方で、政府軍は故意に前線の病院を砲撃したり、戦闘地域に残る市民の数を少なく見積もることで食料、医薬品の供給を妨害したという。

これに対してスリランカ政府は、報告には「根本的な欠陥」があると反論。報告書は「明らかに偏った情報を確認もせずに根拠としている」などと非難した。ラジャパクサ大統領は、5月1日のメーデーに予定されている集会を国連への抗議行動に変更する意向を示している。

調査委員会は昨年、潘基文(パン・ギムン)国連事務総長が任命した3人の委員で構成。報告書ではLTTEと政府軍の双方に重大な戦争犯罪の疑いがあると結論付け、LTTE幹部のほか政府軍司令官、政府高官らの刑事責任を追及している。

米政府が懸念を表明 スリランカ憲法改正
http://d.hatena.ne.jp/navi-area26-10/20100926/p3
がまとまってる感じですが、
中国のインド洋進出警戒=スリランカ内戦でも支援−エモット氏
http://d.hatena.ne.jp/navi-area26-10/20090523/p2