中国当局のチベット僧300人拘束から1カ月、居場所いまだ不明

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110524-00000556-reu-int
 [北京 23日 ロイター] 中国・四川省アバ・チベット族チャン族自治州アバ県で、治安部隊がチベット人僧侶約300人を拘束してから約1カ月が経過したことが分かった。国外に亡命中のチベット人らが現地からの情報として明らかにした

 アバ県では、2008年3月にもチベット人による抗議活動が発生し警察当局などが弾圧を行ったが、今回の僧侶拘束を受けて緊張が再び高まっている。

 亡命中のチベット人らによると、同県にあるキルティ僧院の僧侶約300人は先月21日に軍のトラックで連行された。同僧院のキルティ・リンポチェ氏はロイターに対し、治安部隊が一度にこれほどの数の僧侶を拘束するのは初めてで、連行された僧侶たちの居場所が不明だと指摘。「僧院や僧侶に対する当局の規制が強まっている。何をすることも許されず、まさに息の詰まる状況だ」と語った。

 同僧院で緊張が高まったのは、3月16日に若い僧侶(21)が焼身自殺をしてから中国当局の取り締まりに抗議したとみられる。チベット仏教の最高指導者ダライ・ラマ14世によると、警察が火を消す代わりに、この若い僧侶を殴打したことが、僧院内に激しい怒りを呼んだという。

 新華社によると、アバ県はこの事件を受けて先月末、ギャンブルなど違法行為に及ぶ僧侶がいるとして、僧侶に「法律の教育」を施すことを決定したと発表。一方、現地からの目撃情報によると、僧侶の連行を防ごうとする住民が昼夜を問わず僧院の外で座り込み、治安部隊と衝突したという。 

【関連記事】
中国当局人権派弁護士を釈放、米中人権対話の直後
米中人権対話、中国が活動家拘束めぐり「内政干渉」と反発
チベット亡命政府の新首相決定、ダライ・ラマから権限移譲へ
ダライ・ラマ、政治的指導者から引退の意向を表明
中国警察が抗議活動中のチベット人を射殺、偶発事故と説明

チベット寺院で思想教育 中国、300人拘束情報も
http://d.hatena.ne.jp/navi-area26-10/20110423/p2
の続報ですね。まだ同じ状態が続いているようです。