ガザの失業率45.2% 封鎖が影響、世界最悪レベル

http://sankei.jp.msn.com/world/news/110614/mds11061410480002-n1.htm
2011.6.14 10:47

 国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)は13日、パレスチナ自治区ガザの2010年下半期の失業率が上半期比3.2ポイント増の45.2%に達し、世界最悪レベルだったと発表した。イスラエルが07年6月、ガザを制圧したイスラム原理主義組織ハマスへの対抗措置として開始した境界封鎖の影響。

 イスラエルは10年7月に封鎖を緩和したが、建材など産業資材の搬入や農作物などの搬出は原則禁止。イスラエルのネタニヤフ首相は「ガザに人道危機はない」と繰り返し主張している。

 UNRWAによると、民間の雇用が上半期比で7.8%減少し、ハマスによる「公共部門」の雇用が同2.9%増加。平均月収は06年上半期と比べ34.5%下落した。

 UNRWAのガネス報道官は「これほど多くの人々を意図的に困窮させる政策は理解しがたい」と述べ、イスラエルのガザ封鎖を強く非難した。(共同)

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更新だいぶさぼってしまってどこから手をつけたら良いかわからないくらいですが、とりあえずこの記事で。コソボも失業率50%近くとか。
コソボ>総選挙で与党勝利宣言
http://d.hatena.ne.jp/navi-area26-10/20101218/p1

コソボ、親西欧の首相が勝利宣言 総選挙
しかし、ムバラク大統領後のエジプトは、検問を開放したりしていたはずですが、
2011/05
<エジプト>ガザ入り口のラファ検問所開放 07年以来初

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110526-00000024-mai-int


エジプトのラファ検問所=2010年1月、和田浩明撮影

 【カイロ和田浩明】エジプト政府は28日から、パレスチナ自治区ガザ地区との唯一の出入り口であるエジプト境界のラファ検問所を常時開放し、地区の封鎖を緩和する。国営の中東通信が25日報じた。常時開放は、イスラム原理主義組織ハマスが07年にガザを実効支配して以来初めて

【写真特集2008】パレスチナ自治区ガザ地区 エジプト境界壁壊れる

 エジプトでは、イスラエルの後ろ盾である米国の意向を受けてパレスチナ人のラファ通過を厳しく制限してきたムバラク前政権が2月に民衆蜂起で崩壊しており、軍最高評議会が後を引き継いで以来、今回の措置はエジプトの対外政策の大きな変化の一つだ。イスラエルが反発を強めるとみられる。

 中東通信によると、検問所は休日である金曜日と祝日を除く毎日午前9時から午後5時まで。女性は誰でも、男性は18歳未満と40歳以上なら、パスポートを所持していれば事前にビザを取得せずに出入りできる。エジプトの大学在学者や医療を受ける患者も対象。

 エジプトは4月27日、イスラエルがテロ組織と見なすハマスと、パレスチナ自治政府を率いるアッバス議長の出身母体である穏健派ファタハの和解を仲介することに成功。ラファ検問所の常時開放についてもアラビ外相が実施方針を表明していた。

 一方、イスラエルを承認せず武装闘争方針を放棄していないハマスに対し、イスラエル政府は、武器やテロ容疑者の出入り規制を理由にガザ地区を封鎖。米国から多額の援助を受けていたムバラク前政権も実質的に封鎖を支援してきた。

 ただ、ラファ周辺にはガザ地区に通じる多数の地下トンネルが掘られ、物資の密輸や人の移動が行われていた。

 エジプト軍最高評議会は、反米を掲げるイランとの関係修復を模索する動きも見せており、今回の措置はイスラエルを刺激しそうだ。

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ガザの生活は改善されないというわけですね。ところでハマスファタハの和解ですが、こちらもうまく行ってません。
ファタハハマス、和解難航…首相人事で対立

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110620-00001340-yom-int

 【エルサレム=加藤賢治】4月末に和解で合意したパレスチナ解放機構(PLO)の主流派ファタハイスラム原理主義組織ハマスが、発足を目指す「統一政府」の首相人事を巡って再び対立を深めている。

 ファタハを率いるパレスチナ自治政府アッバス議長とハマスの最高幹部ハレド・メシャル氏は、21日にカイロでトップ会談を開いて新首相を決めるはずだったが、ファタハは19日、会談の延期を発表した。ファタハ幹部は本紙に「首相職を巡るハマスとの意見対立が続いている」と述べ、新たな会談日程も決まっていないことを明らかにした。

 首相人事では、ファタハが米欧の信任が厚い穏健派のファイヤド首相の続投を主張するのに対し、ハマスが難色を示している。ハマスは、ファイヤド氏が親米で、イスラエルと協力してハマス支持者を拘束している、と非難を強めている。

また、
アラブ連盟パレスチナ国家の国連加盟承認を要請へ
http://d.hatena.ne.jp/navi-area26-10/20110603/p2
というエントリ作りましたが、もちろんパレスチナ国家承認も順調ではありません。
米独、パレスチナ国家承認決議敬遠で一致

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110608-00000894-yom-int
 【ワシントン=山口香子】オバマ米大統領は7日、ホワイトハウスメルケル独首相と会談後、共同記者会見を行い、9月の国連総会で国家承認の決議を求めるパレスチナ自治政府の方針について、米独が「(決議)採択は避けられるべきだ」との認識で一致したことを明らかにした。

 米国は、イスラエルとの直接交渉を通した和平達成がパレスチナ国家樹立の前提との立場から、国連総会での「一方的な国家承認」に反対しており、欧州有力国に同調を促している。

まぁパレスチナの自立はいろんな面で遠いということですね。ガザを支援しようという動きもありますが。
ガザ支援船再派遣を計画 トルコ政府、NGOに断念求める

http://sankei.jp.msn.com/world/news/110617/erp11061700260004-n1.htm
2011.6.17 00:25

 昨年5月、パレスチナ自治区ガザへの支援物資を積んだトルコの支援船がイスラエル軍に急襲され、トルコ人9人が死亡した事件から1年余り。同船を派遣したイスラム系非政府組織(NGO)「IHH人道支援基金」が今月末に再び船を送る準備を進めている。イスラエル軍は阻止する構えで、トルコ政府も断念するよう説得している。

 トルコ西部イスタンブールの静かな入り江の埠頭に全長130メートルの「マビ・マルマラ号」の大きな船体が横付けされていた。昨年、イスラエル軍の銃撃を受けた痕が今も残る船体は、修理が済み、出航を待っていた。

 「ここに大きな血だまりがあったんだ」。NGOの担当者アブドラ・ウステさんが甲板を指さし、公海上で起きた昨年の事件を説明した。イスラエルは国際的な非難を浴び、かつては友好国だった両国の関係は決定的に悪化。トルコ側は謝罪と賠償を求め、関係はまだ正常化していない。(共同)

のトルコとか、日本もいます。
イスラエル、ガザの日本支援事業を許可 難民向け住宅建

http://sankei.jp.msn.com/world/news/110622/mds11062209280003-n1.htm
2011.6.22 09:27

 イスラエル政府は21日、日本とサウジアラビアが資金拠出するパレスチナ自治区ガザ南部ハンユニスでの難民向け住宅建設などの国連事業について、着工を許可したことを明らかにした。新たなガザ支援船団派遣の計画を牽制するため、ガザ再建への積極姿勢をアピールする狙いとみられる。

 イスラエルは、2007年6月にガザを制圧したイスラム原理主義組織ハマスへの対抗措置としてガザ境界を封鎖。昨年7月に緩和したが、建材は軍事転用の恐れがあるとして規制を続け、国連機関などの事業に限り搬入を許可している。

 建設が許可されたのは住宅1200戸と18の学校で、日本は住宅建設に1500万ドル(約12億円)を拠出。ガザ封鎖によって事業計画が停止していた。(共同)

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建材の搬入は原則禁止と上のほうの記事でありましたが、国連機関などの事業に限り搬入を許可なんですね。