赤旗読まんと、福一で1000万ベクレル放出されてるのを知れないの?

最初に少しだけ書いておくと、15年以上前反原発の話しをよくきいてました。ただ、ソフト開発に携わっていた関係で、この世界にゼロリスクはない事は分かっています。車でもいつ暴走して被害者加害者になるのか分からないのです。今すぐ原発を0にしたところで、問題が解決するわけではないので、いますぐ0にしろとは全く思っていません。ただ、情報を隠される事に関しては大いに不満を感じます。

twitterで(最近あんまり追ってないのですが)うろ覚えですが、福島の原発はもう安定してるんでしょ?と友達が言うので、毎時1000万ベクレルぐらい今でも出てますよ、東電の言う事だから3000万ベクレルくらい出てるんじゃないですかと言ったら、目が点になってた…みたいなのを見た事をさっき思い出して、今ググっても見つからなかったのでとりあえずこれを。
宙也さん @chuya_aquarius

https://twitter.com/chuya_aquarius/status/250583461444853761
フクイチからは現在も毎時1,000万ベクレルの放射性セシウムが放出されていると東電が報告。 http://bit.ly/QvsX2Q

ソースが赤旗なので、とりあえずニュース系 サーチエンジン(News & blog search engine)『毎時 万ベクレル|億ベクレル 東電』を検索しました

2012年2月くらいまでさかのぼらないと記事がないんですよね(取りこぼしているだけかもしれませんが)。政府は国民に赤旗新聞を買って欲しいのでしょうかw

まず、これ。

2012/01/24 産経新聞
福島第1 放出毎時0.7億ベクレル 「収束」から増
 福島第1原発事故で、東京電力は23日、1〜3号機から現在放出されている放射性物質放射能)の量は毎時約0・7億ベクレルで、「事故収束」を宣言した昨年12月から同0・1億ベクレル増加したと発表した。増加の理由について東電は、2号機の格納容器内部調査に伴う作業員の出入りや、3号機建屋上部のがれき撤去作業で、建屋などに付着していた放射性物質が舞い上がった可能性があるとしている。現在の放出量は、事故直後の約1100万分の1という。

 東電の松本純原子力・立地本部長代理は会見で、「2、3号機の原子炉の温度が下がれば放出量は減少するが、放出量を1年以内に10分の1にすることは難しい」と述べた。

本当は知ってたんですが、ブログが更新できなくて埋もれてたんですが、twitter見てると知らないのか忘れてる人もいるようなので、冷温停止宣言を出したのは2011年12月16日なのですが、12月には毎時6000万ベクレル出ていて、その翌月の1月には毎時7000万ベクレルに増えていたと言う事です。

で、下の記事で始めて知ったのですが、東電は毎月放出量を測定していたのですね。考えてみればそれくらい当たり前なのかもしれませんが、測定結果の発表記事が見当たらなかったので気が付きませんでした。

2012/01/23 時事通信
1〜3号機の放出量増加=放射性物質「作業で舞った」―東電

 東京電力は23日、福島第1原発1〜3号機の原子炉格納容器から放出された放射性セシウムの量を測定した結果、1時間当たり計約7000万ベクレルだったと発表した。昨年12月の測定に比べ、約1000万ベクレル増えており、東電は「作業員の出入りや、がれきの撤去で放射性物質が舞い上がった」と説明している。

 測定結果は、同日開かれた政府と東電の中長期対策会議の第2回会合で報告された。

 東電は毎月、放出量を測定している。前回12月の測定では1、2号機が1時間に1000万ベクレル、3号機は同4000万ベクレルだったが、今月は1号機が同200万ベクレルと減少した一方、2号機で同2000万ベクレル、3号機で同5000万ベクレルに増加1〜3号機で計1200万ベクレル増えた計算になる。

で、その翌月1000万ベクレルに減っています。

2012/02/27 時事通信
毎時1000万ベクレルに=1〜3号の放射能放出量―格納容器内再調査へ・福島第1
 東京電力福島第1原発事故で、廃炉に向けた作業を進める政府と東電の中長期対策会議が27日開かれ、1〜3号機格納容器から外部に放出される放射性セシウムの量が毎時1000万ベクレルに低減したことなどが報告された。

 対策会議によると、放出量は昨年12月の時点で同約6000万ベクレル、今年1月は同7000万ベクレルだったが、凍結防止対策の一環として1〜3号機建屋の開口部(大物搬入口)をカーテンのようなものでふさいだため、建屋内の放射性物質の舞い上がる量が減ったとみられる。

 東電はまた、今年1月に行った2号機格納容器内の内視鏡調査を近く再実施する計画を報告。前回調査では格納容器内の水面が確認できなかったが、今回は内視鏡を付けたケーブルを前回より8メートル長い18メートルにし、格納容器下部にたまっているとみられる水の水位を確認する

カーテンで減るなら早くつければとは思うんですが、命がけの作業だったのかもしれませんし、勝手な事はいえませんけどね。

で、2号機の水面確認の話しが出たので、それも調べてみました。まぁ12月→1月で2号機が1000万ベクレルから2000万ベクレルに増えたので、優先して調べたのでしょうね。

2号機 水面

2012/03/26
福島第1原発2号機、水位60センチ 内視鏡で水面確認


東京電力が26日に行った福島第1原発2号機の原子炉格納容器の内視鏡調査(東京電力提供)(写真:産経新聞

 東京電力は26日、福島第1原発2号機の原子炉格納容器内部を内視鏡を使って調査し、画像を公開した。水位は格納容器の底から約60センチと、従来想定より低いことが判明した。格納容器に溶け落ちた燃料は水につかって冷やされているとみられていたが、実際に水面を確認できたのは初めて

 公開された画像では、水は透明で、底部にたまった細かい堆積物が舞い上がる様子も映っている。内壁の塗料やさびなどとみられるという。水温は48・5〜50度で、格納容器内の気体の温度は約45度だった。東電の松本純原子力・立地本部長代理は「温度や映像からみて、燃料の冷却はできている」とした。

 毎時約9トンの水を原子炉へ注水しているものの、水位が低いため、格納容器下部などが損傷し、冷却水が漏れている可能性が高いという。今後の廃炉作業に影響が出る可能性もある。

もう一個。

2012/03/27
格納容器で73シーベルト=2号機燃料「高さ40センチ」―東電
 東京電力は27日、福島第1原発で事故後初めて、2号機原子炉格納容器内の放射線量を測定し、最大で毎時72.9シーベルトの非常に高い値が計測されたと発表した。圧力容器から格納容器底部に溶け落ちた燃料の破片や塊の高さは、最高で40センチと推定。内視鏡による調査で格納容器の水位は60センチと判明しており、東電は燃料は冷却されているとみている

 燃料の位置は依然不明で、東電の松本純原子力・立地本部長代理は、取り出しへの影響について「評価できていない。よく調べる必要がある」と述べるにとどまった。 

燃料の位置が不明なのになぜ冷却されていると見れるのか、冷温停止宣言を出した野田首相に聞いてみたいですね。

一号機はこちら。

格納容器で毎時11シーベルト=作業困難、福島第1の1号機―東電
 東京電力は10日、福島第1原発1号機格納容器内の放射線量を測定した結果、最大で毎時11.1シーベルトだったと発表した。約40分間浴びると死亡する高線量で、人間が入っての作業が極めて困難であることが改めて裏付けられた。

 東電は9日、格納容器底部から約8.5メートルの高さの貫通口にカメラや線量計を入れ、内部の様子を探った。放射線量は上部から水面に近づくほど低く、水面直前では毎時500ミリシーベルトだった。

 圧力容器から溶け落ちた燃料の位置が把握できるかについて、東電の尾野昌之原子力・立地本部長代理は「これだけで推定できるかは即答しかねる」と述べるにとどまった。

 またカメラの映像などから、1号機格納容器内の水位は底部から約2.8メートルあることも判明。尾野代理は、燃料が冷却できていることを示す「確実な情報」と述べた。

2号機の60センチと1号機の2.8メートルでは随分違う気もしますが。

とりあえず最後この記事で〆ます。

2012/07/24 産経新聞
政府原発事故調、最終報告 東電解析 不都合な値無視、究明の熱意不足
 政府事故調の最終報告では、東京電力が福島第1原発事故の原因を究明するためのコンピューター解析について「不都合な実測値を考慮に入れず解析結果を導いた」と指摘した。さらに、こうした東電の姿勢について「原因究明への熱意が不足している」と厳しく批判した。

 政府事故調が東電のデータ解析の信頼性に疑問を投げかけた一例が、炉心溶融がどの時点で起きたかなど、東電が実施した原子炉内部の分析だった。

 東電は昨年5月と今年3月、1〜3号機の解析結果を公表。今年3月の解析では、1号機で東日本大震災地震の約11時間後に圧力容器の損傷が始まった、などと試算していた。

 ところが、政府事故調は解析の前提条件が「明らかにおかしい」と指摘し、東電が試算した原子炉の損傷時刻などを疑問視する。

 東電の解析のもとになっているのは、事故後に記録されていた原子炉の水位や圧力といったデータだ。政府事故調が水位計の仕組みを調べたところ、原子炉の実際の水位は、水位計のデータよりも低い可能性があることが分かった。

 水位計は、原子炉圧力容器の外側にある測定装置内の水面と原子炉内の水面の差から高さを推定する。だが事故の温度上昇で基準となる水位計の水が蒸発したため、原子炉の水位との差が実際よりも縮まり、高い値を記録していた可能性があるというのだ。

 政府事故調ヒアリングに、東電は解析が不十分だと認めたが、「考慮しない理由は不明」と弁解、追加の解析を行っていない

 政府事故調は「容易に入手し得るデータで、より真相に近づけるはずだ。自ら考えて事態に臨む姿勢が十分でなく、積極的な思考に欠ける」と批判する。

 また、事故直後に、東電が他の原発から届けられた950個の線量計を、充電器がないなどとして放置したことも「現場作業員の被曝(ひばく)防止に対する東電社員の意識は低い」と断じた。

最後に衆議院議員について調べたとき(まだ全然途中)に原発関連も出てきましたので、参考までに(政治家シリーズはアクセスが殆どなかったため中断しておりますw)
衆議院北海道の議員についてまとめてみた。
1区横路孝弘(民主党)
3区荒井聰(民主党)
4区鉢呂吉雄(民主党)
10区小平忠正(民主党)
衆議院東京の議員について(1区海江田万里)

それでは。

追記
こういうエントリ書いてたの思い出しました。
■チェルノブイリ事故後の発症増加は最短で4年