<奴隷貿易>廃止法成立から200年 ガーナや英で記念行事

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070326-00000017-mai-int


 【ロンドン小松浩】英国の奴隷貿易廃止法成立(1807年)から200年を迎えた25日、かつて奴隷貿易の拠点だったガーナや英国各地などで記念行事があった。ブレア首相は昨年秋に黒人系誌に発表した談話と同じ「深い悲しみ」を表明したが、公式謝罪には踏み込まなかった。

 首相はガーナのエルミナでの式典にビデオメッセージを寄せ、奴隷貿易を「歴史上最も恥ずべき企ての一つだ」と強調。「この機会に英国は深い悲しみと遺憾の意を表明する」と述べた。

 ブレア首相は今月半ばの記者会見で「なぜ謝罪できないのか」と聞かれ「私は現に申しわけない(ソーリー)と言っている」と答えたものの、節目の談話やメッセージで「ソーリー」という言葉は使っていない

 これに対し、急進左派的な政治姿勢のリビングストン・ロンドン市長は「公式謝罪をしない英国政府の姿勢は卑しい」と批判。英国国教会のヨーク大主教なども謝罪が必要だと主張した。

 だが、首相サイドは昨年の談話と今回のメッセージがすべてという姿勢を貫いている。これについて、英メディアは「首相の法的アドバイザーが公式謝罪すれば個人や集団への補償責任を認めることになると助言している」(ガーディアン紙)などと解説した。

 英国では市民団体メンバーが、黒人奴隷がやられたのと同様に首をつながれてロンドンまで行進するデモをした。一方、黒人団体の一部は「奴隷貿易廃止法成立後も奴隷貿易は続いた」として、200周年の節目を祝うことに反対した

 アフリカ黒人をカリブ海の島や北米に移送する奴隷貿易は16世紀から19世紀まで続き、最大1200万人の黒人奴隷が売られたとされる。18世紀の英国は、世界最大の奴隷貿易国だった。

日本を悪い見本として、謝らない様にしてるのでしょうな。