米国がサウジなどに大型の武器援助を計画、イラン念頭に

http://www.cnn.co.jp/usa/CNN200707280019.html

2007.07.28
Web posted at: 18:32 JST

  • CNN/REUTERS

ニューヨーク――米紙ニューヨーク・タイムズは28日、ブッシュ政権が米議会に対しサウジアラビアや親米の周辺国に今後10年間で総額200億ドル(約2兆4000億円)相当の大型武器援助の承認を求める準備をしていると報じた。国務省国防総省高官の情報としている。

最新武器の援助で、衛星誘導爆弾、戦闘機の性能向上の修理、新型の海軍艦艇などが含まれる。ただ、この計画に対してイスラエルが警戒感を強め、米政府高官の中にもイラク政策でサウジアラビアが協力していないとして反対論があった。

しかし、ブッシュ政権イスラエルに今後10年間、300億ドル以上の武器援助を約束することで同国の懸念を解消させたという。ただ、議会のサウジ反対派のグループの抵抗は依然予想されるとしている。ブッシュ政権は承認を今秋に求める意向だ。

同紙によると、サウジや周辺国への大型の武器援助は、核開発を進め軍備増強を続けるイランへの対抗措置。同時に中東の同盟国に対する米国の軍事関与の継続を打ち出す狙いもある。武器援助を受けるのは、サウジの他、バーレークウェートオマーンカタールアラブ首長国連邦(UAE)が想定されている

サウジへの武器援助の条件として、米国のイラク政策への一層の協力を同国には求めていないが、近くサウジを一緒に訪問するライス国務長官、ゲーツ国防長官がイラク政府への支援を要請する見通し。

なんかばら撒きですね。アメリカそんなことをしている余裕あるのかな?同様記事ありますね。
米のアラブへの武器売却、イスラエル反対せず
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20070730id22.htm

 【エルサレム=三井美奈】米政府が穏健派アラブ諸国に総額200億ドルの武器を売却する方針を固めたと米紙が報じたことについて、イスラエルオルメルト首相は29日、閣議で演説し、「米国が(アラブ)穏健派を支援するのは理解できる。イランに対抗するため、我々は米国と共同戦線を張らねばならない」と述べた。

 イスラエル政権は歴代、サウジアラビアなど和平を結んでいないイスラム諸国に対する米国の武器売却に反対する立場をとっており、首相の発言は従来の方針を修正したものとして注目される。

 オルメルト首相は演説で、先月訪米した際、ブッシュ大統領アラブ諸国への支援と並行して、現在年間24億ドルの対イスラエル援助(うち23億ドルが軍事支援)を30億ドルに増額することを約束したと明かした。その上で、イスラエル(の防衛力)がアラブ諸国に対し、質的優位を維持する」ことについて、米政府から確約を得たと述べた。

(2007年7月30日22時29分 読売新聞)

やはり他国に安全保障を与えられる国は違いますな。