「シャリフ派6千人拘束」 パキスタン地元幹部明かす

http://www.asahi.com/international/update/0911/TKY200709110494.html

 シャリフ元首相の地元ラホールで11日、野党「パキスタンイスラム教徒連盟シャリフ派」パンジャブ地区のイルヤス・カーン副代表が朝日新聞と会見し、反政府運動を続けていく強い意向を示した。同副代表はまた、シャリフ氏帰国前に、ラホールだけで「約6000人の党関係者が治安当局に拘束された」と明らかにした。

 カーン氏によると、党幹部や活動家ら2000人が9日までに自宅などで拘束され、残る4000人は10日、シャリフ氏の出迎えにイスラマバードに向かった際に拘束された。

 カーン氏は「拘束されていないメンバーで、民衆に運動を呼びかける」と語った。一方で、多数の拘束は「大きな損失だ」と認めた。

 市内では11日、通常通りに事務所や店舗が開いた。反政府の姿勢を鮮明にしているチョードリ最高裁長官が5月に訪れた際には、「数十万人規模」(カーン氏)のデモがあった。今回、野党関係者の多数拘束という政府の強硬策が、現時点では功を奏した形だ。

 だが、反政府感情はくすぶる。バスを待っていた地主のアーサンさん(52)は「今の政治は独裁者のワンマンショーだ」と批判した。

 ラホールでは11日、同連盟など野党主催のデモが行われた。カーン氏は「ラホールで火がつけば全国に広がる」と語っている。

6000人も拘束って、拘束した後どうしてるんすかね。ブット元首相がどう動くかが気になるところですが。