MD配備、米露協議は物別れ…モスクワ

http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20071012id25.htm
アゼルバイジャンを中東にしてしまいましたが。

 【モスクワ=瀬口利一】米国のライス国務長官とゲーツ国防長官は12日、モスクワでロシアのラブロフ外相、セルジュコフ国防相と「2プラス2」会合を行い、ブッシュ米政権のチェコポーランドへのミサイル防衛(MD)配備計画などについて協議した。

 ライス長官は会談後の記者会見で、「MD問題では合意できなかった」と述べ、協議が物別れに終わったことを認めた。また、チェコポーランドへのMD配備を、ロシアの理解を求めながら継続する考えを示した。

 ラブロフ外相は「脅威を取り除くために、しかるべき措置をとるシナリオは避けたい」と述べ、専門家協議で妥協を模索する間、米側がMD配備を凍結するよう提案した。同外相はまた、ロシアがMD配備に対する対抗措置として一方的な破棄を警告した欧州通常戦力(CFE)条約について、米露双方から条約改定に向けて相互提案があったことを明らかにした。具体的内容は不明だ。

 ロシアが米国に共同利用を呼びかけているアゼルバイジャンのレーダー施設について、ゲーツ国防長官は、迎撃ミサイルの照準を合わせる技術を備えていないことを理由に、MDの代替施設にはなり得ないとの認識を示した。セルジュコフ露国防相は施設を近代化する用意を表明したが、米側は受け入れなかった模様だ。

 プーチン大統領は会合に先立ち、ライス、ゲーツ両長官らと会談し、MD計画撤回を改めて求めた。また、対抗措置として1987年に米国と旧ソ連が結んだ中距離核戦力(INF)全廃条約を見直し、欧州にミサイルの標的を向ける可能性を再度、示唆した。

(2007年10月12日23時28分 読売新聞)

MDについてはちょっと書いてきましたが、物別れに終わってしまったんですね。今後どうなるか良く分かりませんが。