「弱者がテロに頼るのは自然」カダフィ大佐が講演

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071208-00000908-san-int

 【パリ=山口昌子】リビアの最高指導者、カダフィ大佐は7日夕(日本時間8日未明)、8日からポルトガルリスボンで開かれる第2回欧州アフリカ首脳会議を前にリスボン大で講演し、「旧宗主国は、植民地化されて富を略奪された人々に補償しなければならない」と述べ、植民地時代の補償問題を同会議の主要会議の一つとする考えを示した。

 また、同大佐は「超大国国際法や国連を無視し、こうした枠組みを逸脱して行動したことから、弱者がテロリズムに頼るのは自然なことだ」と述べ、テロ行為に一定の理解を示す持論を展開。さらに、国連の弱体化ぶりを指摘したうえで、「エリートだけが代表になっている国連常任理事国でなく、全加盟国が出席する国連総会に権限を持たせるべきだ」と述べた。

 欧州アフリカ首脳会議は8、9日の日程で開催され、約70カ国の首脳が出席。
(1)平和と治安
(2)民主主義と人権
(3)貿易と開発
(4)気候変動とエネルギー
(5)移民と雇用
−の5議題を協議する。

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ちょっと前の記事ですが、国連総会に関してはまともな事言ってると思うんですけど、本当にテロって言ったのかなと思って、調べてみましたが、産経新聞以外見つからないんですよね。

「テロで復讐せざるをえない」とカダフィ大佐波乱含みのEU・アフリカ首脳会議
http://sankei.jp.msn.com/world/europe/071208/erp0712080945000-n1.htm

 欧州連合(EU)とアフリカ連合(AU)の約70カ国の首脳がEU議長国ポルトガルに集結し、経済連携強化や紛争解決などを協議する第2回EUアフリカ首脳会議を前に7日夜、リスボンで首脳夕食会が開かれた。会議は8日から2日間。

 ポルトガルソクラテス首相は「多数の出席は大成功だ」と話したが、人権弾圧を理由にEUが制裁を科すジンバブエムガベ大統領の出席に抗議し、ブラウン英首相は欠席。リビアの最高指導者カダフィ大佐は「議題は植民地支配に対する賠償だ」と述べるなど、会議前夜から波乱含みだ。

 同首脳会議はカイロで2000年4月に開いて以来。03年にも計画があったが、前年からムガベ大統領らに科した渡航禁止などの制裁にアフリカ側が反発して中止。今回は「制裁の一時解除」という特例で開催されるが、英政府は「独裁者とは同席しない」とボイコットした。

 リスボン大学で7日午後、記念講演したカダフィ大佐は「富裕な国が過去の植民地に賠償しないならば、われわれはテロ、移民などの形で復讐(ふくしゅう)せざるを得ない」と述べた。(共同)

朝日新聞毎日新聞で同様記事見つけましたが、そちらでは、カダフィ大佐の発言自体に触れていないので、多分本当なんでしょうね。

追加:
ジンバブエと言うと、こんな↓記事がありました。
外資系企業を黒人支配に ジンバブエが法案提出
http://www.arsvi.com/0i/2zim.htm#082401

 ムガベ大統領率いるジンバブエ政府は23日、外資系企業の“黒人支配”を促進する法案を国会に提出した。国会は与党が支配しており可決される公算が大きい。ロイター通信などが伝えた。

 ムガベ政権は過去にも白人農園の強制収用を実施し、欧米諸国の制裁や干魃(かんばつ)も相まって経済が悪化。22日には、インフレが年率で約7600%を超えたと政府が公表したばかり。法案が可決されれば企業の国外撤退や投資の減少が加速し、経済がさらに混乱する恐れがある。

 提出されたのは「現地化・経済権限拡大法案」で、企業が株式の過半数を地元住民に所有させるよう規定した。

 過半数所有の対象者を、同国が1980年に白人支配のローデシアから独立するまで人種差別を受けた者と定義し、事実上、地元の黒人に限定。規定の株式比率を守らなかった場合、政府が営業許可を取り消すことができるとしている。(共同)

(2007/08/24 10:33)