グルジア大統領選にロシア噛みつく

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080107-00000904-san-int

グルジアの地図
【モスクワ=遠藤良介】5日投票のグルジア大統領選について欧州安保協力機構(OSCE)などの国際選挙監視団が軒並み「基本的に民主的な選挙だった」と評したのに対し、関係の悪化している隣国のロシアが早速、噛みつき始めた。

 ロシア外務省は6日、「マスコミや非政府組織(NGO)、反政権派から多数の選挙違反について情報が寄せられている」とし、「『グルジア民主主義の勝利』とした西側の性急な評価は控えめにいって浅薄なものだ」と批判する公式声明を発表した。

 ロシアはグルジアに選挙監視団を派遣しているわけではない

 同声明はさらに、「選挙運動では行政機構・資金の広範な利用、反政権派候補者に対する(政権側からの)赤裸々な圧力が見られた。反政権派の怒りは完全に理解できる」などと主張しており、昨年12月のロシア下院選で「西側」から浴びた批判をそのままグルジアに向けた形だ。

 政権に近い政治学者、ニコノフ氏も同日のテレビ番組で、「(上位2候補による)決選投票となれば反政権派に勝機がある。グルジア政府はそうならないよう開票結果の改ざんするなどあらゆることをするだろう」と述べ、「反政権派に、いまあるのは大勢を路上に動員する能力だけだ」などと発言していた。

 ロシアとグルジアの関係は2004年、グルジアに親欧米のサーカシビリ政権が誕生してから悪化の一途を辿っている。ロシアはこれまでに、グルジアの特産品であるワインを禁輸にしたほか、航空便の運航を停止するなど一方的な経済制裁を導入している。

【関連記事】
グルジア大統領選、サーカシビリ氏優勢 反政権派は抗議集会
グルジア大統領選前倒し 露と外交官追放合戦
グルジア前国防相、ドイツに政治亡命を申請
グルジア大統領選前倒し 非常事態宣言解除へ
グルジア、デモ排除し非常事態宣言

ロシアの場合はOSCEは選挙監視団の派遣を断念してましたから↓
露「選挙不正ない」欧米の批判に猛反発
http://d.hatena.ne.jp/navi-area26-10/20071209/1197204604
それよりはグルジアはましなのかもしれませんが、もともと親欧米ということはこちら↓にも書かれていました。
NATO、露に譲歩案示す…グルジア駐留を事実上容認
http://d.hatena.ne.jp/navi-area26-10/20071114/1195055686