イラン、石油関連製品の取引所開設

 【ドバイ=加賀谷和樹】イランは17日、同国南部の経済特区、キシュ島に初めての石油製品や石油化学製品の取引所を開設した。当面は現物取引だが、来年以降は原油も取り扱い、先物取引にも乗り出す方針だ。世界有数の産油国として石油関連製品の取引の透明化を進め、国際価格の形成に影響を与える狙いだ。

 この取引所には石油関連製品を扱うイラン内外の約100社が事務所を構える。同日には石化製品のポリエチレンなどが取引された。イランのノザリ石油相は取引所を設立した目的を「取引の透明化と競争力向上、国際市場への参入」と指摘。これまで不透明だったイラン国内での石油関連製品の取引を改善、外国企業の参加によって価格を国際水準にあわせ、競争力を高める考えを示した。

 イランは2月、1979年の革命後では最高の日量418万4000バレルの原油生産を記録。さらに3月中旬までに同420万バレルに増やす計画。石化製品の生産量も年2000万トンに増やし、付加価値の高い石油関連製品の輸出を増やす方針だ。 (11:39)

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http://d.hatena.ne.jp/navi-area26-10/20070404/1175697263
の下のほう
イランで米国人不明 元FBI捜査官、取材活動中
がキシュ島で起こってるんですよね。

 イランは経済発展の促進のため、キシュ島を自由貿易地域に指定している。外国人はイラン本土を経由せずにドバイなどから直接キシュ島で入国する場合、ビザは不要という。

事件の方はどうなったのか分かりませんが、経済活動のほうは、本格的になってるみたいですね。