反CNNサイトどちらの報道が本当か-チベット問題

中国マスコミ、外国報道「偏向」批判キャンペーン開始
http://www.asahi.com/international/update/0327/TKY200803270400.html

 中国のマスコミやインターネット利用者が、チベット自治区ラサなどの騒乱をめぐる外国メディアの報道批判を強めている。27日付の人民日報などが一斉に米CNNやワシントン・ポストの映像や写真の「誤った記述」を取り上げ、「歪曲(わいきょく)報道が中国の名誉を汚している」と非難。きっかけは大学を卒業したばかりの男性のウェブサイトだった。

 サイト名は「反CNN」。米国や英仏などのメディアの「偏向報道」だとする写真や映像を並べて間違いだと批判している。たとえば、CNNが放映した装甲車の映像は、実際は暴徒が投石するシーンを意図的にカットして治安部隊の存在ばかりを強調していると非難。ワシントン・ポストが掲載した「中国当局者によるチベット族抗議者の取り締まり/ラサで」という説明が付けられた写真も、治安当局者の制服からネパールでの衝突の場面だとしている。

 サイトは、清華大を昨年卒業してIT会社を経営する饒謹さん(23)が20日に立ち上げ、アクセスは20万回に達した。「国外にいる友人と話していて、海外メディアがでっちあげ記事で中国を中傷していることに我慢できなかった」と憤る。

 26日付の中国青年報はこのサイトの画像を転載し「外国メディアの歪曲報道にネットユーザーが反撃」と伝えた。27日付人民日報も取り上げた。

 「西側メディアが北京五輪をつぶそうとしている」「偏向特派員を追放しろ」――大手サイトの掲示板にも厳しい意見が出始めた。

 中国外務省の秦剛副報道局長は27日の定例会見で「反CNNサイトを支持するか」との質問に「一部西側メディアのあまりに無責任でろくでもない報道が、こうした批判を巻き起こしている」と声を荒らげて答えた。

北京の「アンチCNN」は半官製メディア?
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080327-00000978-san-int

 【北京=矢板明夫】チベット騒乱をきっかけに、北京市民が自主的に立ち上げたとされるウェブサイト「アンチCNN」。西側メディアの“誤報”を微に入り細をうがち、中には写真までつけて詳しく説明している。西側の報道姿勢を激しく批判する論調は中国政府の最近の主張と、まったく同じだ。ところが、このサイト、23歳の中国青年が、自腹を切って短期間で作ったものという。このため、北京駐在の外国人記者の間からは、「それにしては立派にできすぎている」と、“半官製サイト”ではないかと、疑問視する声があがっている。

 厳しい情報統制が行われる中国では、外国人向けのアパートや高級ホテルなどを除き、一般家庭ではCNNなどの海外テレビは受信できない。まして、チベット騒乱の起きた後しばらくは、新聞社の支局などでも受信障害が起き、見ることができなかった。当時、北京の外国人記者はみな自社のホームページすら開けないなど、情報収集に四苦八苦していた。しかし、サイトではCNNだけでなく、英BBC、独RTLなどの各国の“誤報”が、写真付きで紹介され、事実誤認の記事なども含め、計数十点が丁寧に並べられている

 「彼はどのようにしてこれだけの情報を集められたのか」。こうした疑問から27日の外務省会見でも質問が出された。秦剛報道官は「サイトは市民の自発によるもの」と強調、政府が協力しているのではとの「疑惑」を否定してみせた。

 これが本当なら、よほどIT技術にたけたハッカーかも!?
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しかしCNNが意図的にカットしたとしても、中国も国内からも偏った報道姿勢と言われるくらいですから、
チベット政策は誤り! 中国知識人が声明、ネットに転載
http://d.hatena.ne.jp/navi-area26-10/20080325/1206401128
(ほかにも中国側が意図的に映像をカットしてるという報道があった気がするんですが、今見つける事が出来ません)
両方に接する事が出来て初めてより正確に近い判断が出来るのではないかと思いますが。