広がる北京五輪開会式ボイコット

五輪開会式ボイコット他国へ波及か 欧州3カ国明言

2008.3.28 18:58
 【ベルリン=黒沢潤】欧州連合(EU)の非公式外相会合が28日から2日間の日程でスロベニアの首都リュブリャナ近郊のブルドで開かれる。中国のチベット弾圧問題を受け、北京五輪開会式ボイコットの是非などについて討議する見通しだ。ポーランドチェコエストニアの3カ国首脳は27日までに、開会式ボイコットを明言しており、こうした動きが他国に波及する可能性も出てきた。

 フランス通信(AFP)によれば、ポーランドのトゥスク首相は27日付の同国紙ジェンニクに対し、「ポーランドは中小国であり、最初の(欠席の)国になりたいとは思っていないが、開会式への政治家の参加は不適切だ」と言明した。

 同国外務省はEUに対し、チベット弾圧問題に重大な関心を持つよう、外交的な働き掛けを強めている。国内の有力カトリック系週刊誌はチベット問題を受けて中国批判を強めており、自国選手が五輪に参加する場合、冷戦終結に大きな役割を果たした自主管理労組「連帯」のバッジをユニホームに着けて、チベット人への連帯を示すよう強調した。

 エストニアのイルベス大統領も27日、開会式欠席を表明した。「日程上の問題」と説明しているが、中国政府を間接的に批判した格好だ。チェコのクラウス大統領も26日、開会式ボイコットを表明。大統領は北京を五輪開催地にするため過去に投票した国々に対し、「これが中国の姿だ」と皮肉たっぷりに話した。

 五輪開催時のEU議長国、フランスのサルコジ大統領は27日、ブラウン英首相との共同会見で、改めて開会式不参加の可能性に言及している。欧州各国は中国市場に大きな関心を持つだけに、外相会合での対応が注目される。

ドイツ首相も不参加のようですね。
独首相も五輪開会式に不参加=EU外相理、チベット問題を討議
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080328-00000178-jij-int

 【ブリュッセル28日時事】欧州連合EU)加盟国で、北京五輪の開会式への不参加が広がりを見せている。ドイツ政府は28日、メルケル首相の欠席を明らかにした。中国チベット自治区でのデモ弾圧を受けたボイコットとの見方を否定しているが、五輪開会式への欠席を表明したのは主要国首脳では初めて。

 スロベニアの首都リュブリャナ近郊のブルドでこの日始まったEU非公式外相理事会では、チベット問題が討議される予定で、各国の動向に影響を与える可能性もある。

 独政府報道官は、メルケル首相はもともと出席を予定していなかったとして、特別な対応ではないと強調した。一方、シュタインマイヤー副首相兼外相ら他の閣僚も、開会式に出席する予定はないとしている。

 人権問題に熱心な同首相は昨年9月、チベット仏教の最高指導者ダライ・ラマ14世とベルリンの首相府で会談。これに反発した中国との関係が、数カ月にわたり悪化した経緯がある。

 EU諸国ではポーランドのトゥスク首相が27日付の同国紙に、「政治家が五輪開会式に出席するのは適切ではない」と述べ、チベット情勢を理由に欠席の意向を明確にした。AFP通信によれば、チェコエストニアの大統領のほか、新たにスロバキア首相も不参加を明らかにしている。

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独首相は東ドイツ出身で人権問題には熱心と言う事でした。