チベット暴動鎮圧、EU外相理対応協議に中国が強烈な不満
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080331-00000017-yom-int
記事は読売新聞から。
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20080331-OYT1T00282.htm
【北京=佐伯聡士】中国外務省の姜瑜・副報道局長は30日、欧州連合(EU)非公式外相理事会が中国のチベット暴動鎮圧への対応をめぐって協議したことについて談話を発表し、「チベット問題は完全に中国内部の問題であり、いかなる外国、国際組織であろうと、干渉する権限はない」と強烈な不満を表明、欧州で広がる北京五輪開会式ボイコットの動きをけん制した。
談話は「社会秩序を守り、人々の生命と財産の安全を保護するために、どんな国家であれ、法に基づいて措置を講じ、暴力犯罪行為を制止する」として、暴動鎮圧の正当性を強調。また、「中央政府は巨費を投じて(歴代ダライ・ラマの宮殿である)ポタラ宮など宗教施設の改修を行ってきた」とし、「信教の自由は十分に尊重されている」と反論した。
(2008年3月31日11時22分 読売新聞)
国際政治学の考え方には三つあると言う話で、
1.国家の主権は絶対で何者からも侵されるべきでないという考え。
2.国家も共同体を作り、その決定には従うべきという考え。
3.国家も国家の作る共同体も偽りの体制であり、国際社会でも構成単位は個人だと言う考え。
で、2.が現実的だと思いつつ1.の国があるのも仕方がないとは思うんですけど、だったら国連の常任理事国から脱退しろよと思いますけどね。一貫した態度をとらないとおかしいと思うんですけどね。
あとポタラ宮は、博物館として利用されてると思ったのですが…。
朝日新聞では違う書き方ですね。
■EU外相会合、チベット問題で対話促す 五輪問題触れず
http://www.asahi.com/international/update/0330/TKY200803290293.html
スロベニアのブルドで開かれていた欧州連合(EU)の外相会合は29日、騒乱が起きた中国チベット自治区の問題について、対話による解決を求める方針で一致した。北京五輪の開会式不参加問題は話し合われなかったという。会合後、各国外相が明らかにした。
現地からの報道によると、外相らはチベット情勢に強い懸念を表明。チベット仏教最高指導者のダライ・ラマ14世に対し「非暴力と自治拡大を訴える最近の活動に注目している」と支持を表明し、中国に対話を進めるよう間接的に促した。
北京五輪についてクシュネル仏外相は「(五輪自体の)ボイコットには誰も賛成していない。開会式については、誰も話題にしたがらなかった」と説明した。
前の記事では
2008/03/28
■五輪開会式ボイコット「EUに諮る」 仏大統領
http://www.asahi.com/international/update/0328/TKY200803280078.html
フランスのサルコジ大統領は27日、訪問先のロンドンでブラウン首相と会談した。中国のチベット騒乱を受け、北京五輪の開会式のボイコットを求める声が高まっていることについて、サルコジ大統領は欧州連合(EU)各加盟国に諮る方針を表明。一方、ブラウン首相は参加の方針を明言し、対応の違いが浮き彫りになった。
会談後の記者会見で、大統領は五輪開催時にフランスがEU議長国であることを強調。この立場を踏まえて「他の国の立場を見極めたうえで、開会式に出席するかどうか、私の態度を決めたい」と述べた。
一方、英首相は「五輪はボイコットしない。英国は開会式に参加する」と明言した。
とあったのですが、フランスは2008年7月からEUの議長国ということで、ちょうど北京五輪の時フランスが議長国なんですよね。どうなりますやら。