「一時帰国した中国で投獄」ウイグル族男性の妻が釈放訴え

http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20080430-OYT1T00647.htm

 中国新疆ウイグル自治区出身で、日本に留学していた1998年に一時帰国中、国家機密を不法入手したなどとして投獄されたウイグル族男性の妻ラビヤ・トフティさん(43)(さいたま市在住)が30日、都内で開かれたシンポジウムに出席、夫の境遇を公の場で初めて語った。

 シンポジウムは、中国の人権状況がテーマで、ラビヤさんは「夫は拉致されたのと同じ。日本政府は早期釈放を働きかけてほしい」と訴えた。

 夫はトフティ・テュニヤズさん(48)。東大大学院博士課程でウイグル族の歴史を研究していたが、論文の資料収集のために戻った新疆で拘束された。歴史資料目録を公文書館でコピーしたことが、機密の不法入手にあたるなどとして、懲役11年の実刑判決を言い渡され現在服役中。来年2月に刑期を終える。

 東大の教官らが「復学を求める会」をつくり、「コピーは単なる目録で、国家機密に該当しない」として釈放を求めている。

 子供2人を育てながら会社勤めをしているラビヤさんは、シンポジウムの後、「夫は政治家ではなく単なる学者。冤罪(えんざい)だ」と話した。(国際部 比嘉清太)
(2008年4月30日22時12分 読売新聞)

懲役11年は長い。まぁ1998年投獄ということでいまさらではありますが、早期開放を望みます。