「白樺ガス田」共同開発、対象海域詰めへ…日中首脳で確認
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080508-00000004-yom-pol
福田首相と胡錦濤・中国国家主席が７日の首脳会談で確認した東シナ海のガス田問題を巡る「進展」が、日中中間線付近の中国側にある白樺ガス田（中国名・春暁）を含めた海域での共同開発であることが明らかになった。
複数の日中交渉筋が明らかにした。同ガス田を含む共同開発の海域をどこまで広げるかや、出資方法、利益配分などは、今後詰めの協議を行う。日本政府は胡主席の再来日が予定されている７月の北海道洞爺湖サミット（主要国首脳会議）までに正式合意に達したい考えだ。
この問題で日本は、中間線をまたぐ海域での共同開発を主張してきた。これに対し中国は、中間線より中国側の海域での共同開発に応じると、沖縄西側の沖縄トラフ（海底の溝）までの大陸棚に中国の権益が及ぶとする主張を取り下げることにつながるため、難色を示してきた経緯がある。交渉筋によると、今回の「進展」は、中間線の問題に触れないことで、中国の理解を得たという。
同様記事毎日新聞にもありますね。
■＜東シナ海ガス田＞白樺など中間線付近の共同開発で調整
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080508-00000146-mai-pol
東シナ海ガス田の開発問題で、日中中間線にまたがる海域を共同開発の対象とすることで、日中両国政府が調整していることが８日分かった。この海域は、中国が単独で開発を進める「白樺」（中国名・春暁）など四つのガス田を含んでおり、日本側が主張していた。
福田康夫首相は７日の胡錦濤国家主席との会談後の会見で、ガス田問題について「大きな進展があり、解決のめどが立った」と説明した。交渉筋は「合意の期限は切っていない」としているが、７月の北海道洞爺湖サミット（主要国首脳会議）までの正式合意が当面の目標になりそうだ。
東シナ海ガス田が大きな問題になっているのは、国の主権が及ぶ境界線について両国の主張が対立しているからだ。日本は沿岸線から等距離の日中中間線とし、中間線を挟んで中国側と日本側にまたがる白樺などのガス田を共同開発の海域に含めることを主張。中国側は、中間線より日本側の大陸棚の末端を境界線として、日本側の主張を否定してきた。
しかし、これまでの交渉で、境界線の問題を一度棚上げしたうえで、共同開発できる地域を探す方向で調整。７日の会談でも、胡主席は中間線にはこだわらない姿勢を示したとみられ、日本の主張に理解を示した模様だ。
白樺は中国による開発が進んでいるため、共同開発の海域に入れるかどうかが大きな焦点。具体的にどのガス田を含めた海域を対象にするのか、詳細な協議を進める。また、中間線付近を含む複数の海域を対象にすることも検討する。【平地修】
福田内閣になって
■東シナ海の２ガス田を先行開発、政府が中国に提案
http://d.hatena.ne.jp/navi-area26-10/20080206/1202244424
と進んでるのか後退してるのか分からなかった東シナ海ガス田問題ですが、中国のほうから硬軟織り交ぜた手を使ってきたとしか思えません。
要するに硬=チベット問題、軟=ガス田問題です。まぁ軟でここまで出してくるとは、硬の方思ったよりあせってるんですかね。硬軟両方で相手にいいとこ持ってかれたりしなければいいのですが。
あと一般的に東シナ海ガス田問題が取り上げられたのは2004/06からとなってますが、
2003/08に
■海洋資源を共同開発 中国大手とシェルなど（共同通信）
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030820-00000005-kyodo-bus_all
【北京１９日共同】新華社電によると、中国海洋石油総公司（ＣＮＯＯＣ）と中国石油化工集団（ＳＩＮＯＰＥＣ）は１９日、英国・オランダ系ロイヤル・ダッチ・シェルなど外資２社と東シナ海の天然ガスや石油を共同開発する契約に調印した。
新華社電は「海洋資源開発ではここ数年で最大規模の内外共同事業」としており、成長著しい中国石油大手とメジャー（国際石油資本）の連携が加速しそうだ。中国では、高度成長を維持するためエネルギー確保が重要課題となっている。
共同開発するのは上海から東南５００キロ沖の「春暁」と呼ばれる地区で、埋蔵量は天然ガス６５２億立方メートル、原油１０００万−２０００万バレルと推定されている。
事業には中国側２社がそれぞれ３０％、外資側２社がそれぞれ２０％出資。シェルの初期投資は１０億ドル程度になるという。（共同通信）[8月20日0時28分更新]
と言う記事があったんですよね。この時点で誰かが気付いて騒いでれば、もっと楽に行ったのかなと思うんですけどね。
