台湾への武器売却継続 米政権、中国の軍拡懸念

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080517-00000067-san-int

 【ワシントン=山本秀也】ブッシュ米政権は15日、台湾の馬英九・新総統の就任宣誓を20日に控え、米台関係に関する政策方針を表明した。台湾を狙う弾道ミサイルの大量配備など、中国の飛躍的な軍備拡張を「不必要で非生産的」と非難する一方、台湾海峡の軍事バランスを保つため、中国が米政府に停止を迫っていた台湾への武器売却を国民党政権のもとで継続する方針を確認した。

 この政策方針は、米外交ナンバー2のネグロポンテ国務副長官が、中国問題に関する上院外交委員会の公聴会で提示した。陳水扁政権(民主進歩党)の8年間、米台、中台関係が混乱したことを米政府は嫌気しており、馬氏を擁する国民党の政権復帰を受けた台湾政策が注目を集めていた。

 政策の原則に関して、ネグロポンテ副長官は「ひとつの中国」政策を確認し、台湾独立への「不支持」を重ねて表明。同時に、「台湾関係法」に基づく米側の安保関与を掲げ、中台関係の平和的処理を求めた。副長官は「和平プロセスを求める米側の立場を絶対に疑うべきではない」との表現で、中国側の軍事的な野心を牽制(けんせい)した。

 中国の軍拡については、「ミサイル配備数の増大が逆に台湾独立志向を促している」との皮肉な見方を交え、米政府の懸念を述べた。さらに、台湾を国際的孤立に追い込むことを狙った中国の外交圧力も「非生産的」と非難し、当面、世界保健機関(WHO)への台湾のオブザーバー参加を支援する米政府の方針も表明した。

売るっていっても馬英九総裁は買うんかいなとおもいましたが、今日の
馬総統の就任演説要旨
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080520-00000961-san-int

 馬英九総統の就任演説の要旨は次の通り。

【民主の意義】

 (陳水扁政権下で)人民の信頼は地に落ち、経済は安心感を失い、国際(社会の)支持も損なわれた。だが、台湾人民は、クリーンな政治、経済開放、(社会の)調和、両岸平和、未来志向の道を選んだ。台湾はアジアと世界の民主主義の灯台と称賛され、中華民国は国際社会で尊敬される民主主義国家になった。われわれはこれを自慢せず、さらに民主の質を向上させ、中身の充実を追い求める。

【新しい社会】

 台湾は島国であり、開放すれば栄え、閉鎖すれば衰退する。これは歴史の鉄則だ。われわれは開放を堅持し、規制緩和で民間活力を解き放し、台湾の優位性を発揮させる。もう一つの重要な任務は、人民の信頼回復だ。和解共生の環境創出に取り組み、政党間対立を調和へと導いていく。クリーンな政治を確立し、役人には清廉と効率を求め、汚れた金権政治を変える。

【中台関係】

 米国との協力関係を強化する。われわれには台湾の安全を守る決意があり、合理的な国防予算を編成、必要な防御兵器を購入し、国防力を整備する。「『3つのノー』(統一せず、独立せず、武力行使を許さず)」の理念に立ち、台湾海峡の現状を維持する。台湾は尊厳が必要で、大陸が国際的な圧力をやめてこそ、両岸関係は安定して前に向け発展できる。両岸は海峡と国際社会において、和解休戦しなければならない。

【台湾と中華民国

 台湾生まれではないが、台湾は私を育てた故郷で、家族の骨を埋める地でもある。台湾社会が私のような戦後の新移民を義をもって包み、恩をはぐくみながら受け入れた情に感謝する。私は全力を尽くすしかない。中華民国は台湾で生まれ変わった。任期内に創立100周年を迎えるが、大陸にいたのはわずか38年で、台湾では60年を超えた。国父、孫文先生の民主憲政の理想は、大陸では実現できなかったが、今日、台湾で根を下ろし、開花して実った。

 台湾民主万歳! 中華民国万歳!

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によると買いそうな感じがしますね。