国連食糧農業機関(FAO)いろいろな批判もありますが…
まずFAO側の主張を
■22カ国に特に悪影響とFAO、世界規模の食糧危機
http://www.cnn.co.jp/business/CNN200805290020.html
ローマ――国連食糧農業機関(FAO)は28日、世界規模で進む食糧危機を受け、計22カ国が特に深刻な影響を受けていると報告した。ローマで近く開く食糧サミットに備えた報告書で指摘した。
これら22カ国は、ハイチ、リベリア、エリトリア、コモロ、ニジェールなど。通常的に飢餓に襲われているほか、食糧危機で輸入コストの負担が一層増加し、住民による抗議活動や暴動に発展する危険性がさらに高まっているとしている。暴動は既に、ハイチ、エジプトやソマリアで発生している。
食糧サミットは3日間開かれるもので、経済発展途上国での農業生産力の向上、飢餓や貧困対策などを話し合う。FAOはサミットでこれら22カ国への緊急支援で首脳が合意することを期待している。
他の22カ国は、ブルンジ、タジキスタン、シエラレオネ、ジンバブエ、エチオピア、ザンビア、中央アフリカ、モザンビーク、タンザニア、ギニアビサウ、マダガスカル、マラウイ、カンボジア、北朝鮮、ルワンダ、ボツワナ、ケニアとなっている。
たしかに見てるだけで心が痛むような国名ばかりです…まぁ国そのものに問題がある場合もありますが…
西側批判もありますね。
■イランとジンバブエ両首脳が西側批判、食糧サミットでhttp://www.cnn.co.jp/world/CNN200806040012.html
ローマ(CNN) 当地の食糧農業機関(FAO)本部で開かれている「食糧サミット」で3日、イランのアフマディネジャド大統領とジンバブエのムガベ大統領が演説し、現在の危機的状況は西側諸国に原因があるとの持論を展開した。
アフマディネジャド大統領は、食糧価格の高騰はドル安や世界的インフレ、環境の変化や干ばつ、消費量増加、不適切な農耕法、低い生産性などが原因だと述べ、市場を統制する独立国際機関の創設を提案した。
ムガベ大統領は、英国がジンバブエ経済を低迷させたと非難。白人4000人近くが所有していた土地を再分配する政策の報復措置として、英国が西側各国を説得してジンバブエに「違法な経済制裁」を発動し、開発支援を全面的に打ち切って政権交代を図ったと主張した。
さらに言えばFAO自身が批判されてますね。
■「FAOはカネの無駄」 セネガル大統領が廃止要求
http://www.usfl.com/Daily/News/08/05/0505_012.asp?id=60473
セネガルのワッド大統領は5日までに、世界的な食糧価格高騰に対処するため6月に「食糧サミット」を開く国連食糧農業機関(FAO、本部ローマ)を「金を使うだけで(価格高騰の防止に)役立っていない」と酷評し、組織の廃止を国連に求める声明を発表した。AP通信が伝えた。
FAOの現在の事務局長はセネガル出身のディウフ氏。アフリカをはじめ、世界の途上国が深刻な食糧危機に苦しむ中、“身内"に対して不満を爆発させた格好だ。
ワッド氏は「FAOはアフリカを助けるふりをしているだけ」などと批判。組織を解体し、有効な資産を別の支援機関に移した上で、本部機能をアフリカに移すべきだと訴えた。(共同)
FAOの事務局長が、同じセネガル人なので内情とか知ってるんですかね。