米、ジンバブエ制裁強化 ムガベ大統領5選で

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080629-00000918-san-int

 【ワシントン=山本秀也】ブッシュ米大統領は28日、ジンバブエムガベ大統領が決選投票を強行、事実上5選を決めたことについて、滞在先のキャンプデービッド山荘(メリーランド州)で声明を発表し、「民意を無視したまやかしの選挙だ」と非難するとともに、同国に対する制裁を強化するようライス国務長官、ポールソン財務長官に指示したことを明らかにした。

 指示を受け、東アジア歴訪中のライス長官は、週明け早々にも国連安保理に対し、ジンバブエ制裁決議案を提出する考えを示した。制裁の内容について、ブッシュ大統領は「ジンバブエ向けの武器禁輸ムガベ政権関係者の渡航制限が含まれる」と説明した。

 米政府はすでにジンバブエに対する金融制裁、渡航規制などの単独制裁をムガベ政権の関係者を対象に実施している。ブッシュ大統領は、国連を通じた多国間の制裁網で、同政権をさらなる国際孤立に追い込むことをまずは狙っている。

 ただ、国連安保理では、常任理事国である中国が「内政不干渉」を口実にムガベ政権と強い関係を築いており、今回の決選投票も容認する構えをこれまでみせていた。米側が制裁決議案の柱とする武器禁輸は、まさに中国を名指しして牽制(けんせい)したに等しいだけに、決議に中国の賛同を得るのは容易ではない。

 このため、米国による単独制裁の強化を準備するとともに、ジンバブエで現政権に替わる正統政権が誕生した場合には、「包括的支援策」として、同国の対米債務を免除するなどの方針を示した。

 来月開かれる主要国首脳会議(北海道洞爺湖サミット)で、米政府がジンバブエ批判の共同歩調を他の主要国メンバーに求める可能性は強いようだ。ただ、アフリカ支援の一環である食料支援、エイズなどの感染症対策は、人道的な観点から継続する構えだ。

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http://d.hatena.ne.jp/navi-area26-10/20080406/1207428453
でもそうでしたけど、中国やっぱり裏にいるんですね。というより、選挙前に暴力沙汰にならないように国連が関与できなかった時点で、どうにもならないと思うんですけどね。