和平支援策、来年早期に始動=日本と中東3者が合意

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080702-00000133-jij-pol

 中東和平をめぐる日本とイスラエルパレスチナ、ヨルダンによる第3回閣僚級会合が2日夕、東京・麻布台の外務省飯倉公館で開かれた。4者は、日本独自の和平支援策である「平和と繁栄の回廊」構想の実現に向け、来年の早期に事業に着手することで一致し、合意文書を発表した。

 会合は高村正彦外相が議長を務め、イスラエルエズラ環境相パレスチナのアブドラ計画相、ヨルダンのバシール外相が出席した。合意文書は、同構想について「イスラエルと共存共栄する自立可能なパレスチナ国家の樹立に貢献する」と評価。構想具体化の第一段階となる道路や上下水道などインフラ整備について、「可能な限り2009年の早期に実施する」とした。

 合意内容は、福田康夫首相が7日からの北海道洞爺湖サミット(主要国首脳会議)で報告する。

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平和と繁栄の回廊は何度か出てますが↓
http://d.hatena.ne.jp/navi-area26-10/searchdiary?word=%ca%bf%cf%c2%a4%c8%c8%cb%b1%c9%a4%ce%b2%f3%cf%ad
他の人のサイトだと批判的に取り上げてるのしか見てないのですが、どうなんでしょうか。

ちょっと調べてみると
首相動静(7月2日)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080702-00000020-jij-pol

 午前8時現在、公邸。朝の来客なし。

 午前8時51分、公邸発。同55分、東京・紀尾井町グランドプリンスホテル赤坂着。同ホテル別館の宴会場「グリーンホール」で人口と持続可能な開発に関するG8国際国会議員会議に出席し、あいさつ。同9時8分、同所発。同13分、官邸着。同14分、執務室へ。

 午前9時30分から同10時3分まで、伊藤達也首相補佐官。同4分、外務省の佐々江賢一郎、河野雅治両外務審議官、小田部陽一経済局長が入った。

 午前10時28分、佐々江氏が出た。

 午前10時55分、小田部氏が出た。同57分、河野氏が出た。同58分、執務室を出て、同59分、大ホールへ。同11時、安全功労者表彰式に出席し、あいさつ。同15分、大ホールを出て、同16分、執務室へ。

 午前11時34分から午後0時2分まで、二橋正弘官房副長官

 午後0時6分、執務室を出て、同7分から同12分まで、閣僚応接室前で報道各社のインタビュー。「公文書管理の最終報告に向けて期待する議論は」に「きちんと保管して国民に知らせる。民主主義の原点です。正しく伝えないと民主主義は成立しない」。同13分、首相会議室へ。

 午後0時47分、首相会議室を出て執務室へ。

 午後1時31分から同50分まで、町村信孝官房長官

 午後1時56分、執務室を出て、同57分、官邸発。同58分、衆院第1議員会館着。

 午後1時59分から同2時14分まで、同会館内の安倍晋三前首相の事務所で同氏と会談。同15分、同所発。同16分、官邸着。同17分から同18分まで、官邸玄関で二橋官房副長官。同18分、執務室へ。

 午後2時28分から同3時まで、三谷秀史内閣情報官。

 午後3時5分から同45分まで、渡辺博史一橋大大学院教授。同46分、高村正彦外相が入った。同4時7分、高村氏とともに執務室を出て特別応接室へ。同8分から同35分まで、パレスチナのアブドラ計画相、イスラエルエズラ環境相、ヨルダンのバシール外相が表敬。高村氏同席。同35分、同室を出て執務室へ。

 午後4時36分から同5時19分まで、藪中三十二外務事務次官

 午後5時20分から同46分まで、若林正俊農水相

 午後6時9分、執務室を出て、同11分から同15分まで、閣僚応接室前で報道各社のインタビュー。「サミットでクールビズ姿を披露しないのか」に「北海道が涼しいのか暑いのか。そういう状況も見極めて、服装はTPOで考えます」。同16分、官邸発。同17分、公邸着。(了)

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で、話していたみたいですね。27分間の話だったみたいで。

外務省プレスリリースによると、その前にこの話し合いがあったようですね。
高村外務大臣バシール・ヨルダン外相との会談
http://www.mofa.go.jp/mofaj/press/release/h20/7/1181160_912.html

高村外務大臣バシール・ヨルダン外相との会談
平成20年7月2日

 高村外務大臣は、7月2日(水曜日)14時50分から約40分間、大臣接見室において、「平和と繁栄の回廊」構想第3回4者協議閣僚級会合出席のため訪日しているサラーハッディーン・バシール・ヨルダン外相と会談を行ったところ、概要以下のとおり。

1. 冒頭、高村大臣より、ヨルダン王室と我が国皇室との伝統的な友好関係を始め、二国間関係が極めて良好に推移しており喜ばしい、ヨルダンが中東地域の安定に向け貢献していることを評価しており、今後ともヨルダンと共に中東地域の安定と繁栄のため協力していきたいと述べた。これに対して、バシール外相より、自身2度目の訪日は大変光栄であるとして、日本との良好な関係を一層発展させていきたい、また、日本の長年に亘るヨルダンへの支援及び「回廊」構想をはじめとする中東和平への貢献に対し深謝すると述べた。

2. 二国間関係について、高村大臣より、アブドッラー国王による国内改革推進を評価する、ヨルダンの安定は中東地域の安定にとって極めて重要であり、ヨルダンによる改革のための取り組みに協力していきたいと述べた。また、高村大臣より、2008年安保理非常任理事国選挙における我が国の立候補へのヨルダンの支持に対して謝意を表明した。これに対して、バシール外相より、ヨルダンの最近の経済概況と経済政策について説明しつつ、これまでの日本からの支援に謝意を表するとともに、更なる協力についての要請があった。

3. 中東和平について、高村大臣より、イスラエルパレスチナの和平交渉は困難な状況だが、双方の和平努力を最大限支援していきたい、本日の第3回となる4者協議閣僚級協議への出席に感謝するとともに、「回廊」構想の出来る限り早期の具体化に尽力していくので、ヨルダンの協力を得たいと述べた。これに対して、バシール外相より、日本は紛争解決の分野で経験があり、これまでの中東地域の安定と繁栄に向けた取り組みを高く評価するとしつつ、ヨルダンとしても「回廊」構想に積極的に貢献していきたい、また、中東の平和と安定における日本の役割は重要であり、より積極的な役割を望むともに、ヨルダンも協力していきたいと述べた。

4. 高村大臣より、イラクの安定化には、国際社会、特に周辺国の協力が不可欠であり、大きな経済的負担等困難に直面しながらも、ヨルダンが難民受け入れに努力していることを評価する、また、ヨルダンが駐イラク大使の任命、大使館開設にコミットしたことを評価すると述べた。また、高村大臣より、7月2日及び3日、アンマンにおいて、日・イラク経済フォーラムを開催するなどイラクとの経済関係強化に向けた取り組みを行っている旨述べた。これに対し、バシール外相より、国内のイラク人難民は約60万人に達し、自国の経済状況を踏まえれば難民支援は容易ではないが、ヨルダン政府としては、医療や教育の分野をはじめヨルダン国民と同様の行政サービスを提供してきており、その総額は16億ドルに達するが、既にヨルダンの財政能力は限界にきており、国際社会の支援が必要であると述べた。

(参考) 「平和と繁栄の回廊」構想

 将来のイスラエルパレスチナの共存共栄に向け、人々に信頼をもたらし、希望を与える日本の中長期的取組。ヨルダン川西岸に農産業団地を建設するとともに、ヨルダンを通り湾岸諸国等に向けた物流を促進することで、民間セクターの活性化に基づくパレスチナ経済自立化に寄与することがねらい。この構想を、日本のODAも活用しつつ、日本に加え、イスラエルパレスチナ、ヨルダン間の地域協力を通じて推進する。

* 各国・地域情勢
o ヨルダン・ハシェミット王国
* 中東アフリカ局 中東第一課

まぁ外務省がいいことしか書かなくても仕方ないとは思いますが、気になるのは、ちょっと古くなりますが、

パレスチナ首相が訪日中止
http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/080627/plc0806272210009-n1.htm
2008.6.27 22:08

 パレスチナ自治政府のファイヤド首相の側近は27日、同首相が来週予定していた訪日を中止したことを明らかにした。首相は7月2日、日本提唱の「平和と繁栄の回廊」構想に関するイスラエル、ヨルダン、日本との4者閣僚級会合に出席する予定だった。

 閣僚級会合のパレスチナ代表はアブドラ計画相が務める。会合には、主要国首脳会議(北海道洞爺湖サミット)を前に中東和平支援に向けた日本の取り組みを示す狙いがあり、高村正彦外相、イスラエルエズラ環境相らが参加する。(共同)

やはり、イスラエルパレスチナの停戦のあやしいこの時期に来日するのは大変だったんでしょうか。ともかく、代わりに計画相が来たわけですが、

中東和平、米で近く交渉 パレスチナ計画相
http://sankei.jp.msn.com/world/mideast/080702/mds0807021526002-n1.htm
2008.7.2 15:25

インタビューに答えるパレスチナ自治政府のアブドラ計画相=2日、東京都内のホテルインタビューに答えるパレスチナ自治政府のアブドラ計画相=2日、東京都内のホテル

 来日中のパレスチナ自治政府のアブドラ計画相が2日、都内のホテルで共同通信と会見し、イスラエルとの和平交渉について、「近いうちに米国で、(自治政府側と)イスラエル側との話し合いの場があるだろう」と述べ、交渉の進展に期待を示した。日程の詳細などについては明言を避けた。

 年内の平和条約締結という目標については、イスラエルの占領地での入植活動やパレスチナ国家の国境画定、パレスチナ難民問題などの課題を挙げ、「イスラエル側が(解決を)ためらっている」と指摘した。

 計画相は、日本が提唱している「平和と繁栄の回廊」構想に関するイスラエル、ヨルダン、日本との閣僚級会合に出席するため来日。日本政府に対しては「構想を成功に導くために日本の果たす役割は重要だ」と述べた。(共同)

まぁ新聞の書き方が、そう思わせるだけかもしれませんが、中東和平のほうが重要に扱われてるような気がします(それでさえ出来るのかと疑問ですが)。